2015-05-23 07:00 am by 須坂新聞
須坂市は14日、第64回都市計画審議会(会長・土本俊和信州大教授、委員20人)を市消防本部大会議室で開いた。都市計画道路山田線の幅員変更(長野県決定)や同高甫線の廃止(須坂市決定)などの審議事項について、いずれも全会一致で原案通り同意した。
山田線のうち、変更する区間は国道406号の高梨町西交差点から横町中央交差点までの約2,420m。昭和36年の計画決定以来変更されていなかった幅員12mを17mに変更する。
同区間では主要交差点に右折レーンがないため、慢性的な交通渋滞が発生しており、変更理由では右折レーンを設置して円滑な交通を確保、走行性・安全性の向上を図るとともに、自転車・歩行者道を整備し、安全で快適な通行空間を確保するとしている。
一方、高甫線の廃止については、人口減少に伴う交通需要の減少により、当初見込んでいたほどの交通量が発生しないことや、沿線で予定されていた開発計画がいずれも廃止・凍結になっていることなどから、必要性が低いとした。
また、国道406号の交通渋滞解消などを目的に位置付けられた路線であることから、山田線(国道406号)の機能強化による中心市街地の交通渋滞解消や、国道406号のバイパスとしての機能を臥竜線、八町線、主要地方道長野・須坂インター線等を経由する路線で代替可能であることなども理由に挙げた。
須坂市の都市計画道路は昭和15年に19路線が内閣認可されたが、その後、隣村との相次ぐ合併により行政区域が増大し、地域間を結ぶ交通網を整備するため、昭和36年に全面改正を行い、13路線に変更された。以降、高度成長期の人口増加や市街地拡大を想定し、新たな決定や変更が行われ、現在19路線が計画決定されている。
総延長は54,370m。このうち、整備済み延長は20,026mで、整備率は36.8%にとどまっている(3月末現在)。
2015-05-23 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント
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