シニアクラブに改称〜須坂市老人クラブ連合会

2015-04-04 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂市老人クラブ連合会(滝沢光雄会長・79、太子町)は1日、須坂市シニアクラブ連合会と改称した。平成5年以降会員数の減少が続き、特に60歳代の若手会員が少ないことから、同クラブは「このままでは会の存続自体が危ない。少しでも入会しやすい環境をつくりたい」としている。連合会としては長野県で初めて名称を変えた。
 同クラブは昭和35年、60歳以上の男女会員で設立された。上部組織の全国老人クラブ連合会が推進する三大運動「健康、友愛、奉仕」を掲げ、高齢者の生きがいづくり、地域貢献などに励んできた。だが、全国的な会員減少の中、同クラブも平成5年は過去最高の63クラブ・5,110人だったが、26年は37クラブ・2,504人と半減した。
 現在のクラブ員は60〜64歳が102人で全体の5%、60〜69歳が413人で16%。一方、70歳代は1,034人で41%、80歳代は957人で38%。70、80歳代がほぼ80%を占め、クラブを背負っている状態だ。
 クラブ員の減少の要因として、定年延長により企業で働き、退職後も農業などに携わる?現役世代?が増加。趣味の仲間やサークルに参加している場合もあり、クラブに入る時間的余裕がないケースが多いとされる。
 また、老人クラブという名前に抵抗感がある。60歳代からは「年寄りというイメージがある。会に入ると自由がなくなり、役を押し付けられるのでは」との心配があるという。
 名称変更は数年前から検討してきたが、約50年前に施行された老人福祉法が障害となっていた。同法では老人クラブという名称を使い、県連合会も準じており、「名称変更は悩んできたが、全体を変える1つのきっかけになれば」と決断した。なお、生涯学習講座の「県老人大学」は平成20年に「県シニア大学」に改称している。
 新年度から会長となった滝沢さんは「60歳代を増やすことが会の発展につながる。名称変更が会員増につながるかは分からないが、私たちが勧誘しやすく入会しやすい環境づくりが大事」と話す。

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