須坂市役所に基準点の標柱〜県測量設計業協会が寄贈

2014-11-29 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 県測量設計業協会は19日、須坂市役所の緯度や経度、標高を記した基準点の標柱を市に寄贈した。庁舎には昭和51年に5万都市記念として市区長会長会が設置した基準点の石碑があるが、そのときから測量方法が変わったことや、ことし須坂市制施行60周年、伊能忠敬が全国測量のために須坂を訪れて200年の節目に当たることなどから、同協会があらためて調査し直した。
 標柱は高さ約1.5mのステンレス製。市役所入り口にある石碑の隣に設置した。石碑には「北緯36度38分、東経138度18分」とあるが、標柱の新たな測量値は「北緯36度39分2.3880秒、東経138度18分25.4982秒」と詳細な位置まで表記されており、北緯に1分(約1.8?)の誤差があることが分かった。標高も「379m」から「378.774m」と、より正確になっている。
 同協会によると、緯度や経度の測量基準が平成14年に日本測地系から全世界共通の世界測地系に変わったことや、東日本大震災の影響などで緯度のずれが生じたとしている。
 今回の寄贈は同協会理事で須高測量(須坂市大日向町)社長の上原康夫さんが中心となって企画。6月に人工衛星から出される電波を受信して解析するなど、約3時間かけて測量を行った。贈呈式で同協会の佐藤芳明会長(東御市)は「60年を契機に、70年、100年と市の発展に役立てていただければうれしい」と話していた。

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