【須坂市】岐阜県羽島市と相互応援協定〜大規模災害想定

2014-11-15 07:00 am by 須坂新聞

政治・経済 icon 須坂市はこのほど、岐阜県羽島市と「災害時における相互援助協定」を結んだ。大規模災害の発生から市民の生命・財産を守るため須坂市が県外の自治体と同様の協定を締結するのは、姉妹都市の新潟県新発田市(平成7年)と神奈川県三浦市(同)、東日本大震災の復興支援で交流する宮城県塩釜市(24年)に次いで4件目となった。
 長野県内の全市町村は、県内で災害が発生した際に被災市町村に対して応援活動を行う「県市町村災害時相互応援協定」を結んでいるが、須坂市では大規模災害によって、市はもとより近隣市町村では対応しきれなくなった場合を想定し▽同一の災害では被災しない▽遠隔地であるが交通の至便が良い▽人口規模が同程度である─など地域の異なる自治体との相互支援に関する体制づくりを進めている。
 羽島市は岐阜県の南部に位置し、愛知県と隣接した地域。人口は須坂市の52,000人余に対し、68,000人余。両市とも今年、市制施行60周年を迎えた。
 須坂市によると、羽島市は3時間半程度で往来でき、気候や地理的条件が大きく異なっており、同一の災害で被災する危険性が低いなどの利点があるとする。須坂市が協議を申し入れたところ、羽島市も同様に利点があるとして合意に至った。
 羽島市文化センターで行った締結式には須坂市の三木正夫市長、豊田清寧市議会議長、羽島市の松井聡市長、加藤英輔市議会議長らが出席した。
 協定の内容は、両市の区域内で発生した地震や風水害等の災害で受けた被害を最小限に抑えることを目的に、救助活動や復旧作業等に必要な職員等の派遣、食料や飲料水など生活必需品等の物資や資器材等の提供などを行うとするもの。
 市では「羽島市と協定を結べたことは市や市民にとって有意義なこと。市民の生命・財産を守るために、万が一に備え、さらに他自治体との応援協定も検討していきたい」としている。
 なお、須坂市では市内を中心に民間事業者など関係機関39団体(11月1日現在)とも災害時の応援協定を結んでいる。

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