特殊詐欺を2回防ぐ〜県警が須坂郵便局に感謝状

2014-09-20 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 県警察本部はこのほど、6月18日と6月26日に特殊詐欺を防いだ須坂郵便局(神風和則局長)に新村邦彦生活安全部長名の感謝状を贈った。同局は1回目に阻止した際に須坂警察署長感謝状を受けており、2回連続で住民の財産を守った功績は大きいとして、本部からの表彰となった。
 1回目は70代女性が50万円の引き下ろしを申し出たことから、窓口で応対した秋山晴香さんが上司に報告、女性に詳しく話を聞いたところ、証券会社の社員を名乗る男から「あなたに1,000万円の証券が当たった。その証券を買い取りたい。あなたに1,000万円を払うが、振り込むのに500万円が必要、後で返すので用意してほしい。弁護士に相談したら50万円でいいと言っている」という電話があったという。
 このため、不審に感じた同局は須坂署に通報して、金融商品等取引名目の詐欺(もうかります詐欺)を未然に防いだ。
 2回目は80代女性が98万円の引き下ろしを申し出たことから、窓口で応対した小宮山節子さんが上司に報告した。
 女性は送られてきた携帯電話のメールに分からないまま返信してしまい、「有料サイトに登録したままの状態になっていて、解約手数料などで98万円を振り込まなければならない」というウソの話を信じ込んでしまったという。
 このため、不審に感じた同局は須坂署に通報して、架空請求詐欺(支払え詐欺)を未然に防いだ。
 神風局長は「お客さまの大切な財産を守ることができてよかった。これからも研修や指導を積み重ね、お客さまが詐欺に遭うことのないよう、一層気をつけていきたい」と話している。
 なお、須坂署生活安全課によれば、8月末現在、県内では121件の特殊詐欺が発生、被害額は7億510万6,921円に上る。過去最悪だった前年同日よりも1件増、被害額も499万7,007円増えており、前年を上回る最悪ペースが続いている。
 須坂署管内では1月に高山村で1件発生、ギャンブル必勝法情報提供名目の詐欺で301万1,000円がだまし取られた。また、今年管内の金融機関が被害を水際で防いだ事案は今回を含めて6件あり、計1,698万円の財産が守られている。

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