2014-09-13 07:00 am by 須坂新聞
姉妹都市交流事業の一環で仁礼小学校は4日、5日、新潟県新発田市立米子(よねこ)小学校の5、6年生30人を迎え、交歓会やそば打ち体験などで親睦を深めた。児童間の交流は、姉妹都市提携5周年を記念して平成2年に紫雲寺町立米子小(当時)が仁礼小を訪問した時から始まり、本年度は25回目。毎年、須坂市内の全校6年代表児童による米子小訪問と、市内当番校が米子小を迎える親善交流を交互に行ってきた。当番校が一巡し、振り出しの仁礼小に戻った今回で交流訪問は最後になる。
交流初日は、交歓会で民話劇やお互いの地域について紹介し、マレットゴルフなども楽しんだ。また翌日は米子小児童と仁礼小6年生がそろって米子不動尊を参詣した。
本堂では竹前敬史副住職が、両市の交流のきっかけとなった須坂市米子町出身の竹前権兵衛・小八郎兄弟の紫雲寺干拓について講話。「困っている人を助ける心は日本人の誇り。縁あって竹前兄弟は紫雲寺の干拓に生涯を費やし、両地の交流を生んだ。心のつながりはこれからも大切にして」と話した。
この後、そのさとホールで、そのさと加工組合そばの会の指導を受けてそば打ちを体験し、茹でたてを味わった。
米子小6年の羽田陸君は「須坂のことを勉強してきたが、来てみて分かったこともたくさんあった。すごく楽しかった」。仁礼小6年の岡本優希君は「須坂で行きたい場所はある?とか、いろいろ話した。楽しく交流でき、いい思い出になる」と話していた。米子小は今回の訪問で、須坂市動物園の見学や須坂青年の家宿泊、リンゴ狩りも楽しんだ。
米子小の菅原比都弥校長は「自分たちの住む地域のいわれを知り、須坂のことも知るとができて、子どもたちにとっては意義のある訪問になった。今後はお互いの負担にならない程度で交流が続けばいいと思う」。
須坂市教委学校教育課は「竹前兄弟の地元仁礼小での親善交流で、相互訪問はひと区切りになった。今後は新たな方法でふれあいをつないでいってほしい」と話している。
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