風船芸で入院中の子どもたちを笑顔に

2013-12-07 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon けがや病気で入院している子どもたちに元気を与えたい…。須坂市大谷町の田中英二さん(45)は、吉本興業所属の風船芸人・松下笑一さん(40、神奈川県)と共に2年ほど前からボランティアで県内の病院を慰問し、入院中の子どもらにバルーンアートショー(風船芸)のパフォーマンスを行っている。
 平成23年11月に長野赤十字病院(長野市)で初めて行って以来、県立こども病院(安曇野市)などでこれまでに開いたショーは通算8回を数える。
 幼少期に大事故で長期入院の経験がある田中さんが、「入院中の子どもたちを元気づけたい」と吉本興業の関係者に協力を依頼したのが切っ掛け。当時、全国で地域密着型プロジェクトを展開し、地域貢献の方法を募っていた同社が快諾し、年間1000回を超えるバルーンショーを全国各地で開催するなど、ファミリー層を中心に人気のある松下さんに白羽の矢が立った。
 8回目のショーは今年9月に長野市民病院(長野市)で開催した。トークを交えながら細長い風船をねじったり組み合わせたりして、動物や花、アニメのキャラクターなどを次々に作り出す松下さんのパフォーマンスを、ロビーに集まった患者ら約100人が楽しんだ。
 当初はショーへの出演はせず、記念写真を撮るなど裏方として携わっていた田中さんも今年7月にデビュー。この日も松下さんから譲り受けた青色の衣装を身にまとい、「タナピー」の愛称でアシスタントを務めながら会場を盛り上げていた。
 田中さんは「子どもたちの喜ぶ顔を見ていると、逆にこちらも元気をもらえる。医者ではないので病気やけがを治すことはできないが、子どもたちに喜んでもらったり、支えになればうれしい」と話している。
 今後も小児患者のいる病院を中心に年4回ほどのペースで活動を続けていきたいとしている。また、今月28日には東日本大震災で被災した宮城県塩竈市の仮設住宅(120世帯240人)集会所でのパフォーマンスも計画している。

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