全国に轟く須坂市消防団ラッパ隊〜7県選抜200人チームの中核で活躍

2013-11-30 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 今年が消防団の前身である消防組が全国的に統一した組織となって120年となり、合わせて、自治体消防発足から65周年を迎えることから、日本消防協会と全国消防長会が主催する記念大会が25日、東京ドームで開かれ、須坂市消防団ラッパ隊を中核とする全国から選抜された200人が消防ラッパ吹奏を披露、会場を埋めた約37,000人の大喝采を浴び、須坂の名を全国に轟かせた。

 大会は消防の発展を振り返ると共に東日本大震災の教訓を生かして消防組織の一層の充実を目指そうと開催。ラッパ吹奏者200人の構成は長野県消防協会が80人、山梨・愛知・静岡・岐阜・宮崎・熊本の各県協会が各20人。長野県協会は須坂市から最多の22人、長野市・中野市・千曲市・上田市・東御市・小諸市・佐久市・佐久穂町・軽井沢町・御代田町・立科町・坂城町・長和町・青木村から2〜10人が選ばれた。
 この人数から分かるように、長野県が全国の中枢を担い、その長野県の中枢を担うのが須坂市消防団。県ラッパ吹奏大会で出場10連覇を継続し、全国大会はないものの、評判を聞いた全国の関係者が視察に訪れる須坂市消防団ラッパ隊が日本一の評価を得ている証であり、吹奏者200人を束ねる指揮者も須坂市消防団ラッパ長の波多大樹さん(42、旭ケ丘町)が指名された。
 長野県の合同練習は9月21日、10月26日、11月16日の3回実施したが、全国の仲間とは大会前日に初顔合わせし、練習は東京消防庁と東京ドームでわずかに行っただけ。東京ドームのリハーサルでは会場が広すぎて、予想以上に音が遅れて聞こえてくることが判明、その解決策を須坂の選手たちで話し合い、当日に県内や各県の選手に伝えるという綱渡り状態で本番に臨んだ。
 ラッパ隊は200人の全国合同をはじめ、長野県単独、地方合同などを編成し、「消防実技」や「消防の士気高揚」などのコーナーの開始を告げる場面で「アルペンファンファーレ」や「ラッパ隊マーチ」などを吹奏、前日に発覚した課題を乗り越え、東京ドームの巨大空間に、統一された威勢のいいラッパの音色が鳴り響いた。
 大役を果たした波多さんは「東京ドームの37,000人の前で全国のラッパ仲間と吹奏するという人生に二度とない晴れの舞台を作っていただいたことに心から感謝したい。吹奏は200人の心と音が一つになって、思っていた以上の出来栄え。うれしいの一言。一生の宝物です」と充実感をにじませた。
 また、吹奏した須坂市消防団副ラッパ長の宮崎忠男さん(43、坂田町)は「皆さんに感謝の気持ちを込めて吹奏した。緊張するどころか、楽しくて仕方がなかった。波多ラッパ長が指揮者を務め、選手も一番多かった須坂が全国のリーダー役となったが、その重責を果たすことができてよかった。皆さんにすごい吹奏で感激したと言われ、こちらも感激した」と話している。

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