絵筆を握って病と向き合う〜須坂市南原町の山岸繁二さん個展開催へ

2013-10-05 07:00 am by 須坂新聞

趣味・生活 icon 須坂市南原町の山岸繁二さん(76)は10日から16日まで、蔵のまちギャラリーぶらり館(東横町)で洋画の個展を開く。4年前に大腸がんを切除。その後、抗がん剤治療による副作用に苦しんできたが、今年の春以降、抗がん剤に頼らない生活を自ら選択。思いのまま絵筆を握る喜びを一番の特効薬に、日々キャンパスに向かう。今回の個展ではF4号からF30号までの風景画や人物画など、生命力に満ちた油絵23点を出品する。
 絵画に親しんで60年以上。働き盛りの時代も、時間を見つけては絵画に熱中した。建設会社を退職する2年ほど前から改めて画法を学び直し、愛好グループに所属して各種展覧会にも出品した。
 個展は2年半前にぶらり館で開いたのが初めて。以降、長野市と小布施町でも開いた。今回は「村山土橋」「米子の滝」「高井橋」「栗の木小径」などの身近な風景をはじめ、軽井沢、野尻湖、志賀高原、池田町、飯山市など、県内外の景色が揃う。
 一般社団法人新構造社が主催する今年の新構造展で「居場所」が入選し、先ごろ会友に推薦されたことも大きな励み。さらに新構造長野県展では、小田切家(春木町)の閉じられた長屋門を描いた「赤扉門」が奨励賞に選ばれ、今回の個展で展示する。
 「絵筆を持っていれば元気でいられる。人物がいる情景や弥彦神社など、これから描きたいのはたくさんある。もっと作品を残したい」と、制作意欲は尽きない。
 個展の開館時間は午前10時〜午後5時(最終日3時)。同館☎026-248-3150。

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