【住宅用火災警報器】須高の普及率71%

2013-09-07 09:20 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂市消防本部はこのほど、7月末日時点での須高3市町村の住宅用火災警報器の設置率をまとめた。確認のできた9,234世帯のうち71.3%の6,585世帯が設置しているが、今年6月時点の全国平均79.8%、県平均76.9%を下回っている。

 火災を素早く発見する警報器は住宅防火対策の切り札と言われ、平成23年度までに全国の既存住宅で設置が義務化、長野県では先がけて、平成21年6月から義務づけられた。
 須坂市消防本部では須高全域を対象にした設置確認を実施しており、小布施町と高山村は全自治会で調査が終了、須坂市では69町中40町で調査を終えた。
 その結果、市町村別では、須坂市は8,810世帯を調査して、確認できた5,262世帯中で設置は69.3%の3,645世帯。小布施町は3,713世帯を調査して、確認できた2,503世帯中で設置は66.5%の1,664世帯。高山村は2,383世帯を調査して、確認できた1,469世帯中で設置は86.9%の1,276世帯。設置率は高山村で高く、須坂市と小布施町で低くなっている。
 同本部によれば、今年発生した火災で、火災警報器の鳴動により大きな被害を免れた事例が須坂市で2件あるという。
 1件目はたばこによるボヤ火災で警報器が鳴り、気づいた隣人がベランダに出て煙が出ているのを発見、消防に早期通報したことで大事に至らなかった。2件目は3階建ての2階で火災が発生、3階で寝ていた家人が警報音に気づき、2階の家人は火勢が強く救助できなかったが、3階の家人は避難することができた。
 県内でも▽一人暮らしの高齢者がガスコンロで調理中に誤って転倒、動けなくなった。時間の経過と共に大量の煙が発生、警報器が鳴り、気づいた通行人が付近住民に連絡、救出に成功し、火災に至らなかった(南信)▽神棚のろうそくに火をつけたままその場を離れ、その間に火が燃え移って警報器が鳴動。家人が気づき、水をかけ消火したため小火で済んだ(中信)―事例が報告されている。
 須坂市消防本部や須高危険物・防火管理協会では「大切な生命や財産を守るためにも、早めの設置をお願いします。警報器は県電機商組合須高支部を通じてあっせんしていますのでご相談ください」と呼び掛けている。問い合わせは同本部予防課☎026-245-4200。

2013-09-07 09:20 am by 須坂新聞 - 0 コメント



須坂新聞


 須坂新聞はタブロイド判(20P~24P)で毎週土曜発行(年間48回)長野県須高地域(須坂市・小布施町・高山村・長野市若穂地区)で購読をいただいております。また配達地域外でも郵送にてご購読いただけます。購読料は1100円(月額/税込)です。購読お申し込みはこちらから。