2013-07-27 07:00 am by 須坂新聞
須坂市八幡墨坂神社西隣の民有地開発に伴う市教育委員会の埋蔵文化財調査で19日、人骨を発掘した。地表から75cm下の黒色土層から。頭蓋骨の一部や歯(1本)、脊椎(背骨45cm)、骨盤、大腿(だいたい)骨(30cm)、腕の骨とみられる約1m。田中一穂学芸員は「詳しいことは分からないが、黒い土の層からたくさんの土器片が出土し、文様から縄文後期の可能性が高いのでは。または弥生後期かもしれないが」と話す。
同調査は7月10日〜23日に11m×17mで行った。川砂や、河原の跡を示す丸い石が多く確認され、土器片は300点ほど出土した。
突然の人骨発見に宮田慈(いつみ)学芸員は「最初は木の根にしか見えなかったが、掘るうちに骨のように見えてきて、突然で困惑した」と話す。
推定される縄文後期とは約4,000年前。「全国的に酸性土壌のため骨が残るのは珍しい」(田中学芸員)。市は今秋、C14法(放射性炭素年代測定)で年代を測定し、古い場合はさらにDNA鑑定で性別や年齢などを調べることも検討する。
縄文人骨は、須高では約7,000年前の高山村湯倉洞窟人が知られる。「最も古い須坂人」に期待が高まる。
2013-07-27 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント
Tweet© 須坂市公認ポータルサイト・いけいけすざか. ALL Rights Reserved. Privacy Policy