2013-07-20 07:00 am by 須坂新聞
市議会会派(議員グループ)「すざか輝創会」の霜田剛、酒井和裕、塩崎貞夫3議員は今年4月、秩父市の第三セクター(バイオマス発電や間伐材を利用した再生可能エネルギーによる施設)の運営状況を視察した。先ごろ、メセナホール会議室で開いたNPO法人地球環境フォーラム長野の映画上映の席上、事例報告した。塩崎議員は「森林面積が市の87%を占める秩父市の事例は、森林面積7割の須坂市でも重要」と述べた。
同議員の報告によると、秩父市の吉田元気村(第三セクター、市長が社長)は平成8年〜10年に整備したレクリエーション施設。
クラブハウス▽体育館▽宿泊用ロッジ▽プラント(バイオマス発電、チップ格納庫、給湯、木炭の生産、タール分の抽出)▽食用廃油のディーゼル燃料化▽太陽光発電▽排水浄化(木炭とチップによる)と中水利用―が施設の概要。
プラントの建設費は林野庁補助金1億2,000万円と市の同額で整備。2日に1回15立方メートル(7.5t)を搬出間伐で運び出し、市内の別の場所でチップ化。発電は日量約100kw。電力は施設で使用し、余剰は売電。メンテナンス費用は年約1,000万円。メーカーが月1回巡回。運営は委託で雇用は常用3人、緊急雇用1人。
森林組合の雇用は4人。ただし、間伐材の引き出し運搬は市の職員が行う。地元森林産業の声として、間伐をすることで森林整備が進んでいるという。
一方、席上で市内業者が研究検討段階として、バイオマス発電を利用した循環型農水産業(社会)システムを紹介した。食品廃棄物や汚泥などを資源として再利用し、バイオマスプラントからエネルギー(温熱・発電)を創出する。一方、排出される残さを有機堆肥や液肥として農地に利用する仕組み。
また、上田市の会社、太陽力(たいようりき)は独立型太陽光システム(蓄電装置)を実演し解説した。
主催した地球環境フォーラム長野(和田亨理事長)は、広葉樹の種からポット苗を育て、ふるさとの木によるふるさとの森づくりに取り組んでいる。
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