郷土愛育成へガイド役〜景観づくりの会が須坂小の授業に協力

2013-07-20 07:00 am by 須坂新聞

学校・教育 icon 須坂景観づくりの会(小林義則理事長)の6人は16日、須坂小5年生19人の授業「町の再発見 産業遺産と偉人」で通学区内を一緒に巡った。仕事着姿でガイドを務め、町並み景観の見どころや昔の遊び場所、歴史的建造物と須坂の偉人について説明した。
 同会はまちの自活力増進と郷土愛の育成を図るため、若手経営者ら12人が集まり、昨年5月に立ち上げた。
 塗り壁(白)の伝統的建物が引き立つよう小路の板塀や格子戸などを黒で統一する「須坂黒壁プロジェクト」を提唱し、昨年2回、本上町で延長70mにわたり作業した。2年目も秋に計画している。
 本年度は、須坂小の2〜6年生を対象に、須坂の町が好きな子供を育てる郷土愛育成事業を計画した。5年生が最初の授業でまちに出掛けた。
 奥田神社、遠藤酒造場、市ふれあい館しらふじ、上中町交差点、中町交差点、製糸王越寿三郎・泰蔵父子ゆかりの旧越家住宅、芝宮墨坂神社、参道、市ふれあい館まゆぐら、蔵の町並み、須坂クラシック美術館、旧信陽銀行(荒井家)など10カ所ほどを回った。
 担任の藤沢隆之教諭は取材に「昔から続く須坂のまちの様子をじかに見、地域の人を知り、その人から学ぶことを大事にしたい」と授業の狙いを語った。
 同会の会員は取材に「歴史を詳しく知るよりも、昔はここで遊んだなど興味を持ってもらうことが大事」(土屋武志さん)。「暑い中を一緒に回ったことを覚えていてほしい」(山崎喜彰さん)。「ぼたもち石やまちのことを一つでも覚えてもらえたらいい」(山下徹也さん)と期待した。
 教室に戻り、児童は「まちの中のことが分かった」「知らない所を知ってよかった」「屋根瓦の上に載る神様を教えてもらった」「ぼたもち石がたくさんあった」と感想を発表した。
 終了後、小林理事長は取材に「まちを一緒に歩いてみて、一方通行の会話でなく、子供たちの意見も聞けた。須坂を愛する親の世代を見て育った私たちも子供たちに生き方を示したい」と語った。

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