2013-07-06 07:00 am by 須坂新聞
須坂市は、市道常盤町下八町線(延長3,565m)のうち、望岳台南〜下八町入口バス停間約600mの道路整備計画について、先月28日、野辺町公会堂で説明会を開いた。地権者や野辺町・下八町両区役員約30人が出席した。出合い頭の事故などが多発する危険度の高い変則交差点(通称A交差点、野辺町)をラウンドアバウト交差点に整備するため、図面が示され、了解が得られた。
説明会は昨年12月に続いて2回目。昨年12月に測量した道路法線について図面を示し、検討した。道路幅員は12m(片側車道3mに各歩道2.5mと路肩0.5m)。
ラウンドアバウト方式による交差点とは、円形交差点の一種で、環状道路(環道)を前方左方向へ一方通行で進み、任意の道路へ流出していく。環道走行車両に優先権がある。
内側の中央島は直径14m。外側へ構造物0.5mとエプロン(空間帯)3mを設ける。環道は直径31m、幅員4.5m。外側に歩道2.5mを設ける。
安全性(重大事故の抑制)▽円滑性(信号停止時間の解消)▽環境性(電力消費不要)▽経済性(信号設置費・維持管理費等削減)▽自立性(災害時停電がない)―の観点で効果が期待される。
市は9月議会に予算を計上し、A交差点を先に整備。続いて望岳台南から道路工事を行う計画。整備費には国の社会資本整備交付金を活用したい考え。
道路河川課は「注目されるラウンドアバウト交差点や期待される道路拡幅をなるべく早く完成させたい」と話す。
整備は公益財団法人国際交通安全学会の協力を得て行う。同席した高瀬達夫信大工学部准教授は取材に「標識やラインなどを含めて先行する飯田市や軽井沢町で得られた知見が活用できそう。分離島が道路すべてにつくので理想的」と話す。
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