春菜みえこさんが念願のふるさとでコンサート

2013-07-06 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂市井上町出身の演歌歌手春菜みえこさん(55、本名山岸美江子さん、東京都渋谷区在住)は6月28日、念願だったふるさとでの初コンサートをメセナ小ホールで開き、200人近い人たちが、47歳で歌手デビューした「遅咲きのふるさと歌手」に温かい拍手を送った。

 春菜さんは母恵美子さん(85)が舞踊の藤華流を創設するなど芸能一家に育ち、高校卒業と同時に歌手を目指して上京。当時の人気番組「スター誕生」の予選会でスカウトされたが、歌手デビューは寸前で実現せず、レコード会社や芸能プロダクションのスタッフとして経験を積んだ。
 31歳で独立して芸能プロダクション「?ガンバ」を立ち上げ、浮き沈みの激しい芸能界を生き抜いてきた。3年前には「自分らしく表現できるアーティストを育てたい」と、社名を「ラシサ・エンタテインメント?」に変更した。
 春菜さんは社長業の傍ら歌手になる希望を持ち続け、デモテープを聴いてもらったテイチクエンタテインメントからゴーサインが出て「人生エンヤーどっと」「ほほえみ音頭」など3曲入りのCDを発売、50歳を前にして夢が実現した。
 コンサートは「自分を育ててもらった故郷に恩返しがしたい」と
開催、持ち歌のほか、春菜さん自身が大病した時に励まされたという松山千春の「大空と大地の中で」などを熱唱したほか、ラシサ・エンタテインメントに所属する神崎ゆう子さん(NHK「おかあさんといっしょ」第16代歌のおねえさん)や2人組のニューポップスオーケストラのステージが花を添えた。
 途中では娘の晴れ舞台を見守る母への感謝の手紙を、涙ぐむ春菜さんに代わって神崎さんが朗読、フィナーレやアンコールでは会場が一体となって歌声や手拍子で盛り上がり、春菜さんは観客一人一人に握手して回った。
 会場には春菜さんを小さい時から知る地元の人たちや同級生らの姿も目立ち、花束を贈られて感極まった春菜さんは何度も感謝の言葉を繰り返していた。同級生らは駐車場や入場受け付けなど裏方の仕事にボランティアで協力した。
 春菜さんは「念願だったふるさとでのコンサートが大勢の皆さんの協力で実現でき、会場にも大勢の皆さんに来ていただき、本当にありがとうございました。皆さんの温かい心に触れ、そして何十年ぶりかの再会もあり、感謝と感激の気持ちでいっぱいです。また、こんな機会が持てたらいいなと思います。ふるさとっていいなと改めて実感しました」と話している。
 なお、コンサートの模様は須高ケーブルテレビで8月3・4日の1日3回(午前9時、午後1時、7時)放送する。

2013-07-06 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント



須坂新聞


 須坂新聞はタブロイド判(20P~24P)で毎週土曜発行(年間48回)長野県須高地域(須坂市・小布施町・高山村・長野市若穂地区)で購読をいただいております。また配達地域外でも郵送にてご購読いただけます。購読料は1100円(月額/税込)です。購読お申し込みはこちらから。