須坂市の公共交通確保事業〜乗合タクシーが30%増に

2013-05-11 10:44 am by 須坂新聞

お知らせ icon 市地域公共交通会議(事務局・市民課)が運行する「すざか市民バス」(長電バスへ運行委託)の平成24年度利用者数は、前年並みの108,000人余=表。月平均約9,000人。一方、「すざか乗合タクシー」は30%増の2,200人余=表。月平均180人余。乗合タクシーの増加について、市民課は「特に北相之島町や南小河原町で市民バスから乗合タクシーへ移行がみられたようだ。乗合タクシーは浸透してきて今後も増えそう」と話す。
 すざか市民バスは、市地域公共交通会議が事業主体となり、平成21年10月から運行を始め3年半が経過する。24年3月までは市地域公共交通総合連携計画に基づき、実証運行を実施。24年度からは通常運行に。仙仁線、米子線、北相之島線、明徳団地線の4路線の年間合計利用者数は22年度が112,111人。23年度と24年度は共に108,000人余。
 利用を増やすには、市は①利用促進のための広報②長野市が昨年10月から須坂屋島線や屋代須坂線などで始めた、小銭がなくても乗り降りできるICカード化導入の検討③バス停や時刻表改正など利用面の向上策④企画乗車券(夏休みなどの利用促進へ割引など)の検討―が必要とする。
 先ごろ作成した時刻表(最新版)は1日、全戸配布した。
 一方、すざか乗合タクシー(予約制)は21年10月から22年11月まで日野・豊洲地域で運行。22年12月からは中島町と福島町へ利用地域を拡大した。
 年間利用者は22年度1,333人、23年度1,661人、24年度2,223人。月平均は22年度111人、23年度138人、24年度185人。1日当たりでは22年度4.5人、23年度5.6人、24年度7.6人(年度平均)。
 また、長野電鉄屋代線の廃止に伴い、24年4月から運行する代替バス「屋代須坂線」(長電バスが運行)について、長野電鉄活性化協議会が昨年と今年に3回(春秋冬)、乗降調査を行った。
 須坂市内の停留所12カ所の状況では、1月の3日間のうち、22日(平日)は「幸高」で5人乗り、16人降車。「井上」で9人乗り、6人降車。「市役所西」で44人乗り、73人降車。「末広町」で6人乗り、31人降車。「須坂駅」で120人乗り、57人降車した。
 「井上小」「米持」「自動車学校」「境沢」「八幡」「須坂病院入口」「須坂病院」は乗車、降車共に5人以下。0は境沢と須坂病院入口の乗車。降車は12カ所共に1人以上あった。
 屋代須坂線の24年度(4月〜9月対象)運行経費は運賃収入、国県補助金のほか、沿線3市が負担する。須坂市の負担は予算額722万円余。
 一方、すざか市民バスとすざか乗合タクシーの24年度(4月〜9月対象)運行等に必要な経費には運賃収入、国補助金のほか、市が公共交通確保事業として予算額約1,950万円を負担する。
 市民課は「公共交通の運行に必要な経費で市の負担額を減らすには利用者を増やすしかない」と話す。

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