2013-04-14 07:00 am by 須坂新聞
須坂版画美術館はこのほど、須坂の版画家小林朝治(1898―1939)の作品をモチーフにした木綿のハンカチ「版カチ」を作った。若手木版画家・田嶋健さん(佐久市)が、数ある朝治作品の中から素材を選んで配色などをデザインし、北沢染工場(須坂市高橋町)が一枚一枚、手作業で丁寧に染めあげた。
田嶋さんは以前、同館で作品展を開いたことがあり、朝治と同じ郷土玩具コレクターの一面を持つ。それだけに、2種類あるハンカチの片方は、「蛸凧(たこたこ)」「鶉車(うずらぐるま)」「三角だるま」といった郷土玩具を題材にした作品と朝治の自画像の計4点を選んで、黄色の格子柄に配置。もう一方は、男性が酒に酔いしれている「酔客」のほぼ原画通りの構図に、カラフルなアレンジを施した。
学芸員の杉本あゆ子さんは「時代を超えた2人の木版画のコラボレーションで、若い方にも気軽に手にしてもらえる版画グッズができた。ハンカチとしてだけでなくランチョンマットやテーブルクロスなど、いろいろアレンジして使ってほしい」と話す。
大きさは一般的な手拭いの半分。一枚500円。同館☎026-248-6633。
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