須坂支援学校開校3年目〜新たに中学部を開設

2013-04-06 07:00 am by 須坂新聞

学校・教育 icon 「地域の子どもは地域で育てる」の理念のもと、23年4月に県内初の市立特別支援学校として開校した「須坂市立須坂支援学校」(須坂小学校併設)に本年度、新たに中学部が開設された。3日、入学式と開設式が開かれ、小学部に1年生2人、中学部に1年生5人(うち2人が小学部から進学)と他校から転入した2年生2人が入学し、小中学部一環して地域で学べる体制が整った。

 入学・開設式で、畠山信重校長が進級、入学を祝福し、新たに校章ができたことを報告。「皆さんが明るく元気に育つことを願って作られた校章を大切にしましょう」と呼び掛けた。また、三木正夫市長は祝辞で「子どもたちの可能な限りの自立と健やかな成長を地域で支援していきたい」と話した。
 同校の通学対象は、須高地区に在住する知的障がいのある児童生徒。個々の発達段階に合わせた学習計画などのほか、中学部では作業学習、クラブ、生徒会活動など、社会生活につながる活動を取り入れていく。
 小学部から中学部に進学した小林奨吾君の母美奈子さんは「子どもたちが今までと変わらない環境で生活できるのは、親としても安心。地域の方の理解のおかげだと思う。息子も進学を喜び、制服を着るのがうれしそう」と話していた。
 支援学校の児童生徒数は小学部13人、中学部7人の計20人。教職員は校長(須坂小兼任)、教頭、教諭10人、養護教諭1人(兼任)、事務1人(兼任)、事務補1人、教員補助員4人、管理技術員1人(兼任)の20人体制。
 なお、校章は昨年公募。中学部開設準備連絡会が協議し、小山京香さん(常盤中3年)の案を選んだ。
 また市、保護者、関係者は、須坂市内に28年度の高等部設置を県に要望している。

【校章】 くぬぎの葉とどんぐりは、同校がある地域が平安時代に「椚原荘(くぬぎはらそう)」と呼ばれていたことに由来。市章との組み合わせで、地域の中で明るく元気に育つ子どもの姿を願っている。

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