荒廃農地で小麦を作り、パンやラスクを商品化〜須坂園芸高

2013-03-17 07:00 am by 須坂新聞

学校・教育 icon 須坂園芸高農業経済科情報会計コースは、須坂市内の耕作放棄地を再生して収穫した小麦を使って食パンなどを商品化し、販売している。先ごろ、新たに洋菓子ラスクも考案した。パン類とあわせて、19日午前11時半〜午後0時半に須坂市役所で販売する。生徒たちは「自分たちで作った小麦粉を使っているので安全で味にも自信がある。たくさんの人に食べてもらいたい」と呼びかけている。
 同コースでは4年前から、耕作放棄地解消や地域活性化、地産地消を目的に、栽培に比較的手間のかからない小麦の栽培研究に取り組んでいる。
 五閑町と井上町の水田と果樹園だった耕作放棄地を再生して県産小麦「ユメアサヒ」を栽培した。年々、収量が増えて昨年は学校の畑と合わせて30aで約800kgあった。
 新たに商品化したラスクは薄切りのフランスパンに味をつけて焼いたもの。一般的なシュガーのほか、チョコレート味、メロン味、須坂みそ味を作った。女性や、子どもからお年寄りまで幅広く食べてもらえるように考案したという。
 パン、ラスクとも製造は信濃食産(米持町)に委託している。19日はラスクと、食パン、ドーナツ、ベーグルなど8種類を販売する。数に限りがあるため売り切れ次第終了。
 販売促進担当の小山衿菜さん(2年、長野市)は「今後は小麦栽培だけでなく、商品販売にも力を入れたい。お客さんに意見を聞くなどしてさらに新しい商品を作りたい」と話している。問い合わせは同校の柳沢教諭☎026-245-0103まで。

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