【須坂市】旧小田切家住宅〜新年度は調査委員会設置

2013-03-03 07:00 am by 須坂新聞

まちづくり icon 市は本年度取得した旧小田切家住宅(春木町)を、須坂の歴史的文化に触れる施設として活用するため、新年度、専門家らで調査委員会を立ち上げ、整備方針など調査研究していく。先ごろ、旧上高井郡役所で開いた市歴史的建物維持保存活用検討委員会(土本俊和委員長、青木広安副委員長)で説明した。また、市民に活用提案を呼びかけ、7人が寄せた内容も示した。
 同住宅は、明治の製糸結社「東行社」の創始者の一人、小田切辰之助(1839〜1904)が住み、明治以降の須坂まちの暮らしを現代に伝えている。敷地は約1,300平方メートル。建物は上店・表門や店(下店)、母屋、離れ、土蔵、水車小屋など11あり、延べ床面積は940平方メートル。
 市は3月市議会に耐震診断と修理のための実施設計委託料1,350万円を計上。また、調査委員会の開催費用103万円を盛った。
 25年度中に改修の方向を固め、26年度から3年かけて工事を行いたい考えだ。
 市が昨年暮れから今年1月15日まで募集した市民提案では、博物館(製糸の歴史、須坂吉向焼・須坂焼、小田切家収蔵品の展示)や生活資料館(収蔵される電化製品、家具、生活用品等用いて)、民芸館―での活用提案が寄せられた。
 市は修理後、文化財としての価値も高まることからどう改修、活用するか見極めながら対応したいとする。
 そのほかの提案は次の通り。
 図書館、古文書館、絵本館▽観光交流センター▽宿泊施設(体験型)ゲストハウス▽迎賓館(催し、宴会)▽喫茶店(カフェ)▽食事処(みそすき丼、そば、おやき、郷土食)▽店舗(名産品、物産品、土産、おやき、みそ、そば、果樹・野菜など農産物)▽市内散策の休憩所
 ▽枯山水の設置▽水車の復元▽離れ化粧室を茶室に▽貸し館(趣味の会、会議、商談など)▽ミニシアター、レンタルスタジオ・ギャラリー▽映画・ドラマの撮影拠点、小林創映画コレクションの展示▽蔵(ワインの貯蔵庫、レンタル蔵)▽パブリックキッチン(伝統野菜や果物、フルーツスイーツ、ワインなど食文化の情報発信)

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