須坂市議会4会派議員が意見交換〜処分場問題に市民が発言

2013-02-02 07:00 am by 須坂新聞

政治・経済 icon 市議会の4会派でつくる議員有志の会(佐藤寿三郎代表、8人)は26日、シルキーホールで「4会派合同議会報告会」を開いた。12月議会の報告後、市民が意見発表を行った。
 最終処分場問題には4人が発言した。「処分場は跡地を有効活用し発展を図るべきだ。場所は日滝原が適地。理由は、須高のほぼ中心で利用価値が高い▽地下水位が低く、漏水しても被害拡大は少ない▽民家から離れている―など。グラウンドや各種公園で活用。また、駐車場などで利用し、生涯学習センターやフルーツ公園などを付近に造成する」(田子昭治さん、春木町)
 「世界の流れは脱焼却。広域ごみ処理の可否については、市民要望を遠ざけるために広域連合が使われてしまう危険を感じる。想定外の自然災害が各地で起きている。最悪の事態を予想し、それでも造るのであれば何世代も後の人類に責任を持つ覚悟が必要だ」(須坂ごみ問題を考える会の市川栄子さん)
 「ごみを燃やして灰にする方法から、熱や電気などエネルギーを活用する方法に転換してはどうか。焼却にこだわるなら仁礼処分場候補地は適地でない。土砂災害の危険性が高い。構造物の高さも考える必要がある」(谷内嘉明さん、境沢町)
 「処分場はリスクが伴う施設。仁礼候補地は両側にレッドゾーンがあり、イエローゾーンに造るという。常識的には造ることは考えられない。市民の安心安全を考える行政が選ぶべきでない場所だ。議会で追及を。また、水の保全地域にリスクのある施設は危険。コンクリートにも寿命がある。将来シートが破れない保証はない。キレート処理や山元還元も議会で追及を」(山岸頌正さん、坂田町)
 説明者の宮本勇雄議員は「市は候補地が土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)でないから建物が建てられると言うが、地震と同じで起こりえないことが起こるということを十分認識する必要がある。どうすれば警戒区域でも安心するのかをただしているが、市の答えが出ていない。私の賛否は答えが出るまでは保留」とした。
 竹内勉議員は「溶融飛灰処理物はきちんと処理するから安全だ、埋め立てても大丈夫だと市は言ってきたが、溶融飛灰の資源化の話が出てきて疑問と不信感を持っている。今回の市民提言を生かしていきたい」と述べた。
 合同報告会の開催意義について、佐藤代表は「審議過程を説明することは、議会の可視化につながる。市民意見の吸い上げも重要。市政や議会に関心が深まることを期待する」とあいさつで述べた。
 意見発表はほかに須坂温泉のあり方について、農業振興対策事業について行った。
 8人は、佐藤、田中章司両議員(新自由ク)、宮本、北沢雄一両議員(無所属ク)、岩田修二、宮坂成一両議員(須坂市民ク)、土谷フミエ、竹内両議員(日本共産党)。

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