唐木志帆さん(須坂東2)県高校美術展で最高賞〜今夏の全国展へ

2013-01-27 07:00 am by 須坂新聞

学校・教育 icon 松本市美術館でこのほど開かれた、第34回県高校美術展(県教育委員会・県高校文化連盟など主催)で、須坂東高校美術部の唐木志帆さん(2年、須坂市穀町)の「溜息」が最高賞の7作品に選ばれた。7作品は今夏7月31日から長崎県で行われる第37回全国高校総合文化祭へ県代表として出品される。
 同展には県内4地区(北・東・中・南信)の地区展から選抜された作品など153点が出品された。「人物だけが際立たないように背景や全体の雰囲気にも気を使った」という唐木さんの作品は、50号のキャンバスに油彩で母親を描いた。昨年の夏休みごろから描き始め、部活の時間などに何度も修正を加えながら、約5カ月をかけて仕上げた。
 「初めは母の疲れた表情が面白いかなと思い、興味本位で描き始めたが、いろいろな人の意見や先生の指導、他の作品を見ていくうちに、作品の中でうれしさや悲しさなど、自分が感じているいろいろな気持ちを表現できたらいいと思った」
 「描き進めるうちに別の課題が出てきて、まだ修正したい箇所が多くあり、出来には満足していない」というが、「審査結果を聞いた瞬間は信じられず、びっくりして何も言えなかった」と喜んだ。
 同部顧問の斉藤澄人教諭は「高校生離れした抜群の描写力で、じっくり時間をかけてあり、上に進めば進むほど見えてくる課題を追究していく姿勢が他を圧倒している。表現の深み、良さが出ている作品」とたたえた。
 1年生だった前回は祖母を描いた作品で県展までいったが全国へは進めなかった。「前回選ばれなかった悔しさもあり、その課題を今回生かせたらと取り組んできた。前回よりも成長できたかなと思うが、たくさん課題も出てきているので全国までに描き加えたい。今回学んだことを生かして、もう一度祖母も描いてみたい」と意欲を燃やしている。

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