須坂市が屋代線跡地構想策定〜26日、3市で長電と受け入れ協定へ

2012-12-22 07:00 am by 須坂新聞

政治・経済 icon 長野電鉄旧屋代線の関連資産の活用について須坂市は17日、「跡地活用基本構想」を策定した。今月26日には須坂、長野、千曲3市と長野電鉄が長野市役所で「無償譲渡受け入れに係る協定書」を締結する。三木市長は18日の市議会閉会あいさつで「不用な鉄道施設の撤去とともに、将来問題が生じないよう所有権以外の権利の解消や、土壌汚染など不測の事態へ対応し、平成25年度中には引き受けを完了したい」とした。
 市は今年3月末で廃止された屋代線(全線24.4km、面積約25.6ha)の須坂市区間3.9km、約3.3haの鉄道用地等利活用で①活用が難しい土地は受け入れない②不用な施設の撤去を長野電鉄に求める③長野市、千曲市と回答の時期や基本的条件等の考えで連携―することを基本方針に、昨年10月の同社無償一括譲渡申し出以降、検討してきた。
 現状対象資産は、駅舎1棟(井上駅)▽踏切12カ所(遮断機のある第1種9カ所―中町・双六=すごろく=・長沢・学校新道・南境沢・境沢・塩川通り・八幡・第10号、車止めだけの第4種3カ所―伝石=つたいし=・南八幡・旧長野街道)▽8橋(権五郎川橋りょう―橋脚あり、中町開きょ、第1九反田架道橋、第2九反田架道橋、鮎川橋りょう―橋脚あり、市川橋りょう―橋脚あり、入川避溢橋=ひえつきょう=、源田避溢橋)。
 市は土地利用や人口集中地区(DID)の推移、交通量、上位計画(須坂都市計画、国土利用計画市計画、市都市計画マスタープラン、市景観形成基本計画)、農業整備計画との関係を検討した。
 活用の基本的方向性は▽全線を道路系として活用する。原則として自転車・歩行者道等とし、必要に応じて自動車道を整備する▽一本の幹線をつくるのではなく、それぞれの地区にあった活用をする▽地域住民に愛される道路として、植栽や道路管理など住民の自主的な取り組みを行政が支援する―とする。
 構想実現には相当の時間と事業費が予想され、財源や市全体の道路計画の中での優先順位等を考慮し、活用案を地域に示しながら、条件が整った所から実施する―とする。
 踏切道の安全確保のための整備や暫定利用のための整備など25年度から予算付けし、将来に判断を委ね、夢を残す基本構想とした。

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