【須坂市が調査】健診やドック毎年受診63%〜1年以内がん検診は半数

2012-11-23 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂市は、健康と食生活に関するアンケート調査を今夏実施し、結果をまとめ、先ごろ公表した。20歳〜69歳の男女回答者814人のうち、「健康診断や健康診査、人間ドックを定期的に受けているか」の問いに、毎年が63%、2年〜3年ごとが6.1%、不定期が12.2%、全く受けていないが18.2%。職業別の受診状況では、会社員・公務員が81.1%と高く、農業37.8%、自営業42.9%、無職42.5%、主婦55.8%と差が大きいことが分かった。
 健康保険や共済組合などのデータは、市は把握していないとするが、国保(市が保険者)の特定健診(40歳〜74歳、対象者10,521人)受診率は43.2%(平成23年度)で、アンケート結果の農業や自営業、無職、主婦と同水準(国の目標は65%)を示している。
 農業や自営業、無職への受診率向上対策について、健康づくり課は「病気予防の入り口が、自身の健康状態を知るための健診。個別に受診勧奨をし、集団健診の時期を農閑期に変更し、かかりつけ医でも受けられるよう受診券を置くこと(本年度は終了)で今後も対応したい」と話す。
 調査は改定作業中の健康づくり計画と食育推進基本計画に反映させるため、今年7月〜8月、市内1,500人(男女各750人)を住民基本台帳から無作為抽出し、郵送した。有効回収率54.3%で814人(男333人、女481人)。
 前回調査は5年前の19年度。健康状態全般では8割以上が「よい」と回答し、前回同様の傾向を示した。
 上記健康診断(健康審査や人間ドックを含む)の問いは、前回はなく、新たに行った。
 また、新たな問い「過去1年間にがん検診を受けたか、受けた検診を選択」には、全く受けていないが49.4%(402人)。
 女性への問いでは、「過去2年間に子宮と乳房のがん検診受診」を受けていないが39.1%(188人)。受けているは60.9%(293人)。
 市は取材に「23年度から乳房検診(30歳以上)のうち、視触診は超音波(エコー)検診に変更し、受診者は1.5倍になった(22年度1,033人、23年度1,519人)。マンモグラフィーは40歳から偶数年の受診で、23年度は1,060人でここ数年横ばい」。
 また「国による無料クーポン券を21年度から実施し、子宮がん検診(20歳から5歳刻み)と乳がん検診(40歳から5歳刻み)で毎年各350人ほどが受診している」。
 一方、今回のアンケートにはないが、市の国保特定健診受診者4,546人のうち、過去(20年度〜23年度)に1回以上受診した「継続受診者」の割合は84.2%(3,829人)、23年度に初めて受診した人は15.8%(717人)。
 医療機関の受診を勧める基準値を超えた人は、BMI(肥満指数)25以上が23.6%の1,072人。このうち継続受診者に占める割合は23%(879人)だが、初めて受診者に占める割合26.9%が上回っている=表。
 同様にLDLコレステロール、血圧なども当てはまり、市は「発症予防対策では初めて受診した人の対策が重要。健診機会の提供や保健師・管理栄養士による保健指導の実施、未受診者への受診勧奨で生活習慣病の発症予防と重症化予防につなげたい」と話す。

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