須坂市「食」の大使に〜ジビエ料理の藤木シェフ

2012-11-17 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂市はジビエ(狩猟による鳥獣肉)料理で知られるフランス料理店オーナーシェフの藤木徳彦さん(41、茅野市)を今月1日付で「須坂市『食』の地域づくり大使」(外部アドバイザー)に委嘱したは9日、市役所応接室で。同氏の提言や協力により、須坂産農畜産物の魅力を高め、発信し、消費拡大や地産地消を進め、地域ブランドの構築や人材育成、産業振興につなげたい考えだ。
 三木市長は「シェフとしての腕前とコーディネーターとしてのノウハウの活用を願いたい」と期待した。
 藤木さんは「生産現場に興味があり、地域性や物語、人をいかに伝えるかを大事にしたい。本業は料理人なので、最後は料理の味だが、どこの素材と興味を持ってもらい、料理を通じて観光や食文化の振興につなげたい。心して引き受けたい」と述べた。
 藤木さんは昭和46年東京生まれ。茅野市のレストラン「オーベルジュ・エスポワール」で県産のジビエや無農薬野菜を用いた料理を提供。農水省の食農連携コーディネーター。地産地消を進め、地域の食資源活用に向けた活動や講演、執筆など幅広く活躍中だ。
 委嘱式終了後の取材では、前日8日にJA全農が都内レストランで開いた「サフォークディナー」で須坂市豊丘産羊肉(生後1年のホゲット)をメインディッシュに使い、藤木さんが各種料理を提供した様子を語った。
 「癖がない、味が濃い豊丘産羊肉(ホゲット)は国内産のイメージが変わる肉質。昨年より脂のつき方がよくなった。肥育は生産者の技術。高級でおいしかった。おいしいものを作るには人柄が出るので地域ブランドは人と考える」と述べた。
 さらに「須坂はワインや日本酒などの食材もあり、市全体をアピールしたい。市は力のある人の後押しをしてほしい」とした。
 なお、同氏が監修した、鹿肉を使ったカレーやシチュー、ミートソースが東京駅や長野駅などのJR駅構内でメニューに加わっているという。ジビエや伝統野菜など地域食材を組み合わせた新商品の誕生も期待される。

2012-11-17 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント



須坂新聞


 須坂新聞はタブロイド判(20P~24P)で毎週土曜発行(年間48回)長野県須高地域(須坂市・小布施町・高山村・長野市若穂地区)で購読をいただいております。また配達地域外でも郵送にてご購読いただけます。購読料は1100円(月額/税込)です。購読お申し込みはこちらから。