須坂景観の会が市民と共同で黒壁作り〜1年目は4軒60m

2012-11-17 07:00 am by 須坂新聞

まちづくり icon 須坂景観づくりの会(小林義則理事長)は11日、須坂市本上町の小路で2回目の黒壁作りをした。参加者は同会理事や一般市民ら約45人。前回7月の約20m(2軒分)に続き、今回は約40m(2軒分)の板塀を黒で塗った。須坂クラシック美術館(東横町)から市ふれあい館しらふじ(本上町)まで統一ラインの小路を歩いて蔵のまち須坂を体感してもらおうと始めた。来年度以降も活動を継続する。
 今回はブロック塀の上から板を張った箇所と新設、既存板塀の塗り直し箇所で行った。
 小林理事長は「古い建物を大事にする意図は、ケヤキ材など入手困難な材料と職人の技術が詰まっていて、今では作れないものだから。黒壁プロジェクトによって壁や塀の後ろの白い家屋が映える。木造3階建ての繭蔵など須坂の町屋や町並みの見どころがある通りを、これを機会に歩いてほしい。活動を通じ、誇りを持って生きることができると信じている」と説明した。
 参加した牧竜矢(りゅうや)君(森上小6年)は「きれいにできてよかった」。野本祐一さん(小山町)は「若い人が地元の活性化を考え行動し、形に見えれば共感が得られる。住民の考えも尊重し、少しずつ変わっていく姿を確認できるのがいい。みんなでできるのがいい」。北村貴志さん(春木町)は「子供の体験のつもりで参加したが、塗り始めると夢中になった。知らない人とも楽しめた」と取材に答えた。
 会は30代の若手経営者ら12人で本年度結成した。景観づくり事業を通じ、市の自活力増進と郷土愛の育成を図ることを目的に、黒壁プロジェクト(2回)や町づくり講演会(6月、10月)を行った。活動資金は県助成金や寄付で賄っている。

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