【農業支援の新製品開発】協和テクノ、シンエイ

2012-11-10 07:00 am by 須坂新聞

工業・商業 icon 長野市でこのほど開かれた「産業フェアイン善光寺」で、協和テクノ(須坂市南原町、飯川暁則社長)とシンエイ(須坂市亀倉町、橋本達男社長)は農家支援の開発品を出展した。
 協和テクノは、年々広がる獣害被害に対応して、光センサーで夜間作動する「獣用心棒」を展示。獣が半径13mに近づくと猟犬や人の怒鳴り声など20種の音声が発生し、心理的恐怖を与える。県内でも被害の多いクマ、イノシシ、シカなどの侵入を防ぐ。来春実用化に向けて試作中。
 また、カラス防除専用機「カラス用心棒」も展示。従来の威嚇音だけで脅かすのではなく、ストーリー方式の電子音を発生する。タカがカラスを襲うなど50種のパターンをそろえる。光センサーで夜間は自動停止。効果範囲は半径50〜100m程度。
 いずれも軽量で設置も移動も簡単。音量は近隣環境や設置場所に合わせて調整できる。電源は12Vカーバッテリーで、稼働は20日可能。ニュージーランド・ガラガー社製の電気柵も用意している。
 飯川社長は「獣害被害防止など農業をサポートしたい」と話す。両製品の取り扱いは須高では同社のみ。同☎026-245-5438。
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 シンエイは木材チップを自動供給する農業用ビニールハウス暖房機「エコアクティ」を展示した。重油高騰に対応し、低コスト・環境保全と共に、農家の負担軽減を目指す。
 自動供給装置はクレーンがチップ入れから自動的に適量をつかみ、燃焼中のストーブへ投入する。火の番の手間を省ける。1年ほど試作し、実用化となった。
 同社によると重油代替えで注目されているペレットはコストが比較的高く、まきストーブは数時間おきにまきをくべる負担がある。チップなら廃材や間伐材などを利用でき、重油の2〜3割の経費で済み環境にも優しい。
 橋本社長は「冬場の野菜栽培が安定すれば学校給食など地産地消の役に立つ」と話す。特許申請中。同社☎026-245-8102。

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