須坂市歴史的建造物審査会〜10件37建物を市台帳に登録

2012-10-20 07:00 am by 須坂新聞

まちづくり icon 須坂市歴史的建造物審査会(委員長・土本俊和信大教授、副委員長・青木広安市文化財審議委員、ほか6人)は15日、市役所で第2回会議を開いた。市は本年度新たに創設した歴史的建造物登録制度に基づいて10月1日付で10件の合計37建造物を登録したことを説明した=表。また、本年度新設した「歴史的建造物を生かしたまちづくり事業補助金」に申請のあった2件を審査し、了承した。
 歴史的建造物登録・補助制度は「蔵のまち須坂」を維持するための方策として「歴史的建物維持保存活用検討委員会」の今年2月の提言を受けて設けた。
 登録制度は、須坂の歴史・文化を伝え、歴史的景観を形成する建造物を保存活用して市民の財産として後世に継承するため、建設後50年を経過した歴史的建造物を所有者の同意と審査会の意見を聴いて市は「市歴史的建造物台帳」に登録するもの。所有者には登録書を交付し、通常の管理行為を除き、増改築や除去、外観の変更修繕・色彩変更などは届け出が必要とした。
 歴史的建造物とは市内の建造物のうち、建設後50年を経過し、①須坂の歴史的景観に寄与する②造形の規範③再現が容易でない―のいずれかに該当するもの。市は「対象物件の総数は把握できない」とするが「登録によってあらためて建造物の歴史的価値を所有者や市民に知ってもらい、活用しながら保存につなげたい」とする。
 審査会は専門的知識を有する者と市関係部署で構成。7月の第1回審査会で10件を調査し了承した。来年度に次回登録を予定する。

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