須坂ニュース

2012-10-14 07:00 am by 須坂新聞

　須坂双葉幼稚園の園児が先月29日の運動会で飛ばした風船が、日本三景の一つ宮城県宮城郡松島町に届き、拾った人からメッセージが届いた。台風後で墜落などのトラブルを心配した職員や園児らに喜びが広がっている。
　風船は正午ごろ、15個ずつ６束に分け、園児が育てたアサガオの種と手紙を付けて空に放った。
　翌30日午前、松島島巡り観光船企業組合理事長の伊藤章さん（63）から「船着き場に漂流した風船を見つけた」と、電話が入った。数日後、「大きくなったら松島に遊びにきてね」と園児にあてた手紙や、職員が風船を持つ写真、お菓子などが届いた。
　垂沢恵子園長は「風船飛ばしは運動会の恒例イベントとして昭和54年から毎年行い、宮城県まで飛んでいったのは初めて。アサガオが元気に花を咲かせてくれるとうれしいですね」と話す。
　また伊藤さんは取材に「偏西風に乗ってきたのだろう。発見した時は、孫のような園児を思って笑みがこぼれた。来年、アサガオが咲いたら、写真を送るつもりです」と話していた。
　松島は昨年３月11日の東日本大震災による津波で甚大な被害を受けたが、宮城を元気にしよう―と同企業組合は復興一番乗りを宣言。約50日後の４月29日に遊覧船の営業を再開したという。

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