【富士通PCB問題】新たに工場内北側境界中央で検出

2012-10-06 07:00 am by 須坂新聞

工業・商業 icon 富士通(東京)は、須坂工場(穀町)の敷地内からPCB(ポリ塩化ビフェニール)が検出される問題で地下水の定期観測を続け、先月28日付の分析結果(9月10日採水、25日結果確定)を近隣3町区(穀町、上町、常盤町)に全戸配布した。新たに⑤工場内北側境界中央(地下水の流向下流側で敷地境界4カ所の一つ)で0.0013の値を示した。敷地外の須坂東高と須坂小は不検出。
 配布文書によると①工場内東側は0.0210(前回8月0.0039)②工場内北東側境界(地下水流向下流側敷地境界4カ所の一つ)は0.0005(同0.0006)③①と②の中間は0.0013(同0.0010)④工場北側旧美鈴寮は0.0006(同0.0008)⑤工場内北側境界中央は0.0013(同不検出)―を示した。
 ⑥須坂東高地下水井戸と⑦須坂小地下水井戸は共に不検出。単位は1リットル当たりのミリグラム。
 PCB環境基準値でPCBが検出されないこととは、公共用水域告示付表3に掲げる方法で定められた分析の定量下限値0.0005未満をいう。
 定期観測は敷地内12カ所と高校、小学校の合計14カ所。新たに検出された⑤について、同社は取材に「9月10日の採水結果なので現時点では原因が特定できていない」とする。
 敷地外への拡散防止対策として工場敷地内での揚水浄化処理が8月31日に本運転を始めた。2カ所の井戸から地下水を揚水。凝集沈殿分離と活性炭吸着によりろ過し、定期的に水質を確認しながら下水道に放流している。
 同社は「現在問題なく稼働中」とする。

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