長電が10月から旧屋代線架線など撤去へ〜須坂市は跡地構想策定へ

2012-09-29 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂市は今年3月末で廃線となった長野電鉄屋代線の跡地について、10月から長野電鉄が架線(電車線と各種ケーブル)の撤去工事を始めると25日の記者会見で明らかにした。来年10月までの予定でレールや枕木、鉄塔などを順次撤去する。撤去費用は所有者の同社が負担する。市は井上―須坂駅間の沿線11町区(井上、二睦、幸高、九反田、米持、境沢、八幡、高梨、塩川、南横、北横)には区長を通じて隣組回覧で知らせるとする。
 昨年10月、長野電鉄から屋代線関連資産の無償一括譲渡の申し出が沿線3市(須坂、長野、千曲)にあった。
 須坂市は今年1月から庁内検討委員会やワーキンググループで跡地利活用を検討し、たたき台として7月の沿線住民との懇談会(JA井上支所、八幡町公会堂)で「道路、歩行者・自転車道等」の道路系利用を提案した。
 市民からは両懇談会での活発な声のほか、電話・電子メールで3人が意見を伝えただけだった。7月、8月の地域づくり市民会議(市内12ブロック)では意見がなかった。
 9月議会定例会で塩崎貞夫議員の一般質問(屋代線跡地利活用)に、市は「原案(たたき台)と沿線地区懇談会等の市民意見に沿って地区別に活用案の概要を説明できるような『活用基本構想』を今後策定する」とした。
 26日の取材には「活用基本構想に基づいて市の態度を正式に長野電鉄側に表明したい。時期は3市で足並みをそろえたい」とした。
 旧屋代線の延長は24.4km。面積は25.6ha。須坂市は3.9km、3.3ha。

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