須坂園芸高校〜須坂・小布施駅一帯を緑の潤い空間に

2012-09-29 07:00 am by 須坂新聞

まちづくり icon 7月に長野電鉄と駅の環境整備に取り組む協定を結んだ須坂園芸高校はこのほど、須坂駅と小布施駅の緑化プランを作成した。両駅とも植栽帯の再整備や花作りなどによる「潤いある空間づくり」を提案している。26日、須坂駅で生徒が笠原甲一社長に計画内容を説明した。
 須坂駅については、イオン須坂店前の緑地帯の再整備を重視している。現在は手入れが十分でないため、雑木が生い茂り、景観だけでなく、夜間の安全面も課題があるとする。
 緑化プランでは、雑木の除去や、置かれている石組みを組み直して以前あった滝を復活させて水路を設ける。カツラや桜などを植えてベンチを置き、くつろげる空間にする。夜間は太陽光発電でライトアップするなどして、駅前の新たな景観をつくる。
 バス停近くの植栽帯に置かれている観光案内石板は位置が低く、笹に覆われていることから、高くして見やすくし、夜間用にLED照明をつける。ほかに、有料駐車場側の花壇へのシンボルツリーやハーブ類、駅構内用地への地被植物の植樹、アジサイの手入れなども提案している。
 小布施駅は、ホームの和風花壇の植栽をアレンジして、見通しとバランスを良くする。置かれている一茶の句碑の説明板も設ける。
 もう一方の花壇はアーチを設けて、バラをトゲのない種類に植え替える。駅前の植栽帯は、植えられている栗の木が分かりずらいため、町の象徴としてより目立たせることなどを提案している。小布施の栗についての案内も求めている。
 同プランは造園クラブが中心となって作成した。同社鉄道事業部では「関係機関と調整が必要な部分もあるが、できる限り提案に沿った形で進めたい」としている。
 環境整備は3年間を予定している。生徒たちは今後も作業協力などする。住民も巻き込んで一帯の活性化にもつなげたい考え。
 造園クラブの根岸雅実部長(3年、長野市)は「通学で須坂駅を利用しているが、電車を待っている間など退屈なので、花や緑を楽しめるように考えた。清涼感や安らぎのある、四季を感じられる空間にしたい」と話した。
 笠原社長は「一日でも早く実現させたい。利用者や住民に、より親しまれる駅になれば」と期待した。

2012-09-29 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント



須坂新聞


 須坂新聞はタブロイド判(20P~24P)で毎週土曜発行(年間48回)長野県須高地域(須坂市・小布施町・高山村・長野市若穂地区)で購読をいただいております。また配達地域外でも郵送にてご購読いただけます。購読料は1100円(月額/税込)です。購読お申し込みはこちらから。