【最終処分場】今月下旬から3D地形計測〜長野広域連合

2012-06-16 10:09 am by 須坂新聞

政治・経済 icon 長野広域連合が須坂市仁礼町の旧土取り場を候補地に地元区と協議を続ける一般廃棄物最終処分場建設計画について、同連合は今月25日から7月上旬にかけての数日間に3Dレーザースキャナーを用いて概略の地形計測を行う。その結果を踏まえて4カ月程度でボーリングによる地質調査と測量調査を行う。一方、9月から生活環境影響調査を予定する。今月16日と18日に開く区民説明会で説明し、質問や意見を調査に反映させたい考えだ。
 同連合はこのほど、「最終処分場に係る測量地質等調査および生活環境影響調査について」と題する資料(A3判2枚)を全戸配布した。12日の取材には「事前に資料で示し、説明会では環境上の新たな情報も頂いて今後の調査に生かせるか判断したい」とする。
 3Dレーザースキャナーを用いる地形計測は、目的地に立ち入ることなく、公道などからでも短時間で広範囲に計測が可能。データの立体イメージ化もできる。複数箇所の計測ポイントのうち、やむを得ず立ち入る場合は、土地所有者の了解を得て行うとする。
 一方、生活環境影響調査は、計画施設が周辺環境に与える影響を確認するために行う。現況を最長1年かけて把握し、計画施設が環境に与える影響を予測する。予測結果に基づいて環境基準等の目標を考慮しながら、施設の影響を分析する。
 現況把握は①地上気象(風向、風速、気温、相対湿度、日射量、放射収支量、降水量調査)②大気質(窒素酸化物、粉じん等調査)③騒音・振動④交通量⑤悪臭(特定悪臭物質濃度、臭気指数、臭気強度調査)⑥水質⑦地下水(水質、水位調査)⑧土壌⑨動植物⑩景観―の10項目。
 平成21年夏の候補地申し入れから協議を続け、22年5月に現地確認調査、23年3月から4月に追加調査(ボーリング等)を行った。23年11月に測量地質調査と生活環境影響調査の実施を仁礼町区に依頼。今年4月、区から調査受け入れの回答を得た。区は「科学的で詳細な調査を。調査に係る準備、評価などすべて丁重な説明を。調査の受け入れイコール施設の受け入れではない」と強調している。
 今年春には仁礼最終処分場建設阻止期成同盟が市内の環境団体など11団体で結成され、白紙撤回の要望を須坂市や広域連合に表明している。区民や地権者の中にも反対がある。

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