2012-06-03 07:00 am by 須坂新聞
須坂市は26日、坂田山共生の森ふれあい広場で森林体験教室を開いた。小山や日滝、井上の小学生と保護者の10組が野鳥の巣箱を作った。講師の関野文夫長野森林組合須高支所長から作り方を教わり、NPO法人坂田山共生の森を愛する会の会員や須坂市の職員が協力した。事前に杉の間伐材をパーツごとに切って用意した関野支所長は取材に「ポイントは鳥によって異なる穴の大きさ。シジュウカラは直径2.8㎝ほど」と述べた。
約1時間半で完成させた角田楓さん(小山小6)は「ちょうつがい(金具)のネジをドライバーで回すのが難しかった。少し板がずれたけれどできてよかった」。山岸広大君(同)は「くぎを打ち付けるのが曲がったり、ねじ回しが難しかったけれどよくできた」。佐藤真琳(まり)さん(井上小4)は「くぎが曲がったりしたけれどちゃんとできてよかった」と取材に応えた。
坂田山の野鳥に詳しい清水良昭さんを講師に野鳥と巣箱についての学習も行った。
清水さんは「巣箱は家ではなく、卵を温め、ひな鳥を保護しながら育てる場所。鳥は繁殖のたびに新しく巣を作る。巣箱を利用する鳥は、フクロウの仲間やキツツキの仲間、アリスイ、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ゴジュウカラ、キビタキ、キセキレイ、ムクドリ、コムクドリ、スズメ、オシドリ、ブッポウソウなどに限られる」と説明した。
同森林組合は須高地域の森林約400haを毎年管理している。坂田山共生の森は、平成13年から数年かけて第1期の切り捨て間伐を行った。今後は第2期整備で搬出間伐を行い、収益を上げ、材の活用も期待される。
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