収入増など市の課題を指摘〜今井前監査委員が講演で

2012-05-12 07:00 am by 須坂新聞

政治・経済 icon 前須坂市代表監査委員の今井彰さん(本上町)は先ごろ、市議会4会派合同議会報告会(シルキー小ホール)で講演した。市の抱える問題について5点を挙げた。収入増を図るためには企業誘致や観光PRに努め、若者が来る町を考えなければならない。飯田の人形劇や松本のサイトウキネン音楽祭など一過性でないものに取り組む必要がある。また、市税等滞納は、憲法30条の納税の義務や公平の原則から放ってはおけないとした。
 さらに市の補助金・負担金交付団体の決算で、繰越金が予算の30%もあるのはいかがなものか。見直してほしいとした。
 また、市の決算と連結する、湯っ蔵んどや須坂温泉、文化振興事業団、社協、シルバー人材センター(以上財政援助団体)の健全経営には目を光らせてほしい。その他では小中学校職員の、深夜(午後10時から午前0時前)や未明(午前0時から)に及ぶ時間外勤務の実態をしっかり見ていく必要があると指摘した。
 監査の主眼は「決算時に予算が効率的に実行されたか、どこに問題があったのかをチェックすることだが、広くて深くて苦労した」。範囲が総務や財務、建設、観光、福祉、教育など行政全般にわたり、「税理士や一級建築士のような専門的観点が必要だった」と振り返った。
 今井さんは今年3月まで8年間監査委員を務めた。
 第1部は4会派(新自由クラブ、無所属クラブ、須坂市民クラブ、共産党市議団)の8議員が3月市議会報告で、常任委員会(福祉環境、総務文教、経済建設)の審査経過や補正予算、当初予算などを報告した。
 出席した市民は「課題と問題点を活字にして話してほしい」「小布施の隣から脱却する基をつくってほしい。観光客を呼び込む議員としての本気度に期待している」「長野広域連合と最終処分場候補地仁礼との関係で問題点を明らかにして市民に知らせてほしい」との声が上がった。

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