2012-04-21 07:00 am by 須坂新聞
長野広域連合が昨年11月21日付で仁礼町区に依頼した「最終処分場建設候補地と周辺地域での測量地質調査、生活環境影響調査の実施」について、同町区は17日付で「了解します」との回答文書を同広域連合に提出した。
依頼から約5カ月にわたり、区役員や組幹事、検討会(区長の諮問機関)の委員が勉強会や調査説明会、先進地視察(中野市)を行って判断のための情報収集や理解を深めた。
一方、区民約130人が出席して埋め立て物の勉強会を行った。
検討会は今月2日の協議後、区長に「調査の受け入れを可とする。ただし、調査の受け入れイコール最終処分場施設の受け入れではないことを条件とする」との答申を出した。
一方、区は調査受け入れの可否判断を各組(10組)に求め、組幹事は臨時総会などを開いて組の意見を集約。11日の区役員・組幹事会で結論に至った。区は16日付で全戸配布して区民に報告した。
区は報告文書で「各組の協議結果は賛成、反対が分かれた。(今後、地元の総意で)最終判断をするための判断材料の一つとして調査は必要と考え、受け入れることに決定」した。加えて「調査の実施に反対の組員の意にそぐわないことは申し訳ないが、ご理解とご協力を」と記した。
中村久人区長は19日の取材に「組の判断は挙手や投票、意見を聴いて組幹事に一任などあったと聞いている。区の判断を区民に全戸配布した」と述べた。
長野広域連合への区回答文書には「科学的で詳細な調査を。調査に係る準備、評価などすべて丁重な説明を要求する。また、調査の受け入れイコール最終処分場施設の受け入れではない」と加えた。
長野広域連合は19日の取材に「二つの調査の包括的な了解を頂いた。今後は具体的プランを示し、地元要望を聞いて一つ一つ相談して進めたい」とした。
区民の一部には「どんなふうに決めたのか全戸配布の文書に書いてないのはおかしい」との声も聞かれる。
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