2012-04-15 07:00 am by 須坂新聞
須坂市南原町の市原春季さん(25、本名美里)はこのほど、初の著書「夢と仕事と現実と〜ようこそ社会人の世界へ」(文芸社・東京都)を発刊した。就職難の中で進路に悩んだ体験とインタビューを通して、同じ壁に直面している人たちに「働くことを見つめ直すきっかけにしてほしい」との思いが込められている。
同書は▽夢を追い続けた人▽希望の職に付けなかった人▽稼げればいい人▽仕事の面白さより自由な時間が大切な人―など、市原さんと同世代の友人、知人32人の職業観が綴られている。
市原さんは信州大学卒業後、フリーターとして生活する。その後この状態で生計を立てるのは危険と判断、正社員として働ける会社を探す。次々不採用となり、2年ほど前から中野市の企業で働く。
インタビューは、在学中から正規雇用が決まるまでの間に「他の人は進路をどう考えて見つけたのか」を純粋に知りたいとの思いで聞いた。市原さんは高校時代に美術、陸上部に所属し、やり投げでインターハイにも出場した。大学でも陸上、女子サッカー部に熱中、卒業間近まで進路を深く考えなかった。
市原さんは「それが遠回りとなったが、働くことを見つめ直すきっかけになった。この本が自分と似た疑問や悩みを持つ人たちの励みになればうれしい。今は働けることに感謝している」と話す。
市原さんは大学を卒業した年にも「道ときっかけ」(Qプレス、長野市)を発刊、今回はそれをまとめた。表紙絵や挿絵も自身で描いた。B5判変形、176ページで定価1,050円。全国の書店などで販売している。
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