オリオン機械が東南アジア市場の開拓目指し〜タイ国内にOMAを設立

2012-03-17 07:00 am by 須坂新聞

工業・商業 icon オリオン機械(須坂市幸高、太田哲郎社長)は、タイ国内や東南アジア向けに販売するエアードライヤー(圧縮空気除湿装置)と真空ポンプの生産会社で子会社の「オリオンマシナリーアジア」(略称・OMA)を昨年9月にタイ・アユタヤ県ロジャナ工業団地に設立した。昨年10月の洪水で計画が遅れたが、今月、工場建設が着工した。今年10月完成、来年1月の稼働を目指している。
 同社は15年前からアジア諸国との共生を基本に海外進出を図る。現地法人として中国に4工場と台湾に1工場が操業している。
 タイは東南アジアでの生産拠点と市場開拓を目的に初進出。海外6工場目は広さが一番という2haの敷地に5,000㎡の第一期工場を建設する。
 資本金は日本円で約2億円。オリオン機械が98%、残りはリオン熱学とオリオン精工が出資した。社長は太田哲郎氏。従業員は今後採用するが、30〜40人規模という。
 現在、東南アジアへの日本からの製品輸出は、価格面で太刀打ちできないため、グループの中国生産現地法人からエアードライヤーやフィルターを販売している。
 「さらなるコスト競争力と過度な中国依存脱却」を目指し、「現地アフターサービスの向上や中国生産工場とのネットワークを活用した相互部品調達」を図る。また、タイはインドとも自由貿易協定を結んでいることから「将来のインド市場進出の役割も期待する」(同社)とする。
 投資額は資本金や運転資金を含め約6億円と見込む。製品は日系企業を通じて販売。操業5年目の平成29年には売上高10億円を目指す。工場は水害対策として床のかさ上げなど行うとしている。

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