信州須坂しあわせ雛祭り〜人形に人の心を埋め込みたい

2012-03-11 07:00 am by 須坂新聞

観光 icon 1日に開幕した「第11回信州須坂しあわせ雛祭り」のイベントとして、創作人形作家の高橋まゆみさん(飯山市)が4日、蔵のまち観光交流センターに来場、市民やファンとふれあいのひとときを過ごした。

 同センターには同日から、北信濃6市町が合同で開催する「第8回ぶらり北信濃ひな巡り」とも連動するイベントとして、高橋さんのオリジナル新作人形「コロコロびな」が飾られ、その展示に合わせて、午前と午後の各1時間、高橋さんを囲む催しが企画された。
 温もりにあふれた素朴な表情の人形で大人気の高橋さんの来場とあって、両回とも定員50人でいっぱい。午前の部では、高橋さんは参加者の質問に「人形は顔から作る。顔ができるまでがとても重要で、気持ちを貯めてからでないとできない。飯山に常設館ができる前は全国95カ所で展覧会を開き、約180万人に見ていただいた。その種まきがあって、全国から多くの皆さんにご来場いただき、とてもうれしく思う。人形には人の心を埋め込みたい気持ちで作っている。私は一気型で、やる時は一晩中作っている。アイデアが出ない時は人形から離れて充電する。人形館は3月末と9月末に展示替えをするので、今は新作の『西遊記』を作っている」などと、自身の人形と同様の温かくやさしい語り口で答えていた。
 また、須坂の印象について「しっとりとしたまち、素敵なものが数多くある。雛祭りイベントは関係者の皆さんの前向きな姿勢を感じる」と感想を述べ、参加者には「物事に取り組むことは何歳からでもできる。年だからとあきらめずに、強い気持ちを持っていれば必ず形になっていく」とエールを送った。
 高橋さんの新作人形はきょう10日から15日まで小布施町上町の栗庵風味堂に展示、以降は山ノ内町〜千曲市〜長野市松代町〜中野市に飾られる。また、高橋さんがぶらり北信濃のために創った過去の人形は4月9日まで田中本家博物館(穀町)に展示されている。

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