須坂の小路で黒壁プロジェクト始動〜景観づくりの会設立へ

2012-03-04 07:00 am by 須坂新聞

まちづくり icon 市内若手経営者ら30代が中心になって先ごろ、「須坂景観づくりの会」を立ち上げた。活動の第一弾は須坂黒壁プロジェクト。須坂病院東交差点から本上町公会堂を抜け、劇場通りを横切り、国道406号へ至る小路沿いを黒壁や黒格子戸で景観整備を図り、須坂クラシック美術館(東横町)から市ふれあい館しらふじ(本上町)へ観光客を導く、生活感あふれるまち歩きコースを提案する。
 現在会員12人。代表は小林義則さん(36、立町)。昨年11月、住民主体のまちづくりに取り組み、住民生活の向上を図り、経済活動の活性化によって人口や観光客の増加に寄与したいと準備会を立ち上げた。
 小林代表によると、きっかけは新潟県村上市で視察した黒塀プロジェクト。平成14年から歴史的建物が集まる小路でブロック塀を壊さずに上から木の板を打ち付け、黒く塗る「黒塀一枚1000円運動」を展開。17年までに所有者の協力で約160mが作られ、さらに延びているという。
 小林さんは平成21年に初めて現地を訪問して代表者に会った。
 また、須坂の町並みガイドで案内する経験から、小路を抜け、市民の生活に触れることが来訪者に喜ばれることも実感していて、小路に着目し、生活するまちに光を当て、統一感や一体感を出す方法を検討してきた。
 今年1月から所有者に会って個別に話を向け、現在11軒から同意を得ているという。
 小林代表は取材に「クラシック美術館としらふじを結ぶ道は、寺町(勝善寺と寺町通り)や商業の道(劇場通り)、物流の道(旧大笹街道、国道406号)の主要な道を結ぶ生活道。通りの統一感をつくりたい。基礎工は業者が行い、黒板壁の簡易作業は子供たちやボランティアの力を借りて行いたい。人が歩くことで経済効果が生まれるが、まずは地道に理解者を増やしていきたい」と話す。
 今回提案する小路ができると、銀座通り―本町通りを周回する中心市街地まち歩きコースともなり、蔵のまち須坂の魅力向上につながりそうだ。
 会は地域全体の「自活力増進」を願う。今後発会式を予定する。

2012-03-04 07:00 am by 須坂新聞 - 2 コメント



キタザワ美容室 @ 2012-03-08 07:43 pm

smile
また昔の活気を取り戻していきましょう!!

須坂新聞社編集部 @ 2012-03-09 08:50 am

キタザワ美容室様

コメントありがとうございます。

須坂新聞


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