2012-03-03 09:00 am by 須坂新聞
須坂市新田町の農業北沢尚(たかし)さん(61)が栽培した白ぶどうのロザリオビアンコを原料にした缶チューハイ「長野県北澤ぶどう園の白ぶどう」が2月21日、サントリーから全国発売され、話題となっている。北澤ぶどう園の白ぶどうは2年前にも販売、好評を博しており、第2弾の今回は、サイズを前回の350㎖入りから〝飲みきり〟の250㎖入りに変え、サントリーではシニア世代の女性をターゲットに「ちょっといいものをちょうどいい量で楽しんで」とPRしている。
サントリーでは国産果実を使用した「こだわり果樹園のお酒シリーズ」として、山梨県の白桃、広島県の瀬戸内レモンと共に3点を同時発売。北澤ぶどう園の白ぶどうは「華やかな香りとコクに、ほんのり感じる渋みを加え、果実の持つ豊かな味わいとすっきりした後味を実現した」自慢の一品に仕上がった。
北沢さんは20年以上前からロザリオビアンコを導入。当初は栽培も手探りだったが、「おいしいぶどう、なんとか成功させたい」と、ミミズが自然発生するような土壌作りや減農薬栽培などに家族で協力して根気よく取り組んだ結果、味がとてもまろやかになり、形や香りも納得がいくように。さらには病気への抵抗力も付き、高品質で安定した収穫ができるようになった。
このロザリオビアンコに目を付けたのが、全国のこだわり農産物を取り扱っている大谷正元さん(東京都世田谷区、健農うまかクラブ代表)で、国産果実による商品化を進めていたサントリーとの橋渡しに一役買い、今回も商品化に奔走した。
チューハイのアルコール度数は4度。希望小売価格は税別131円。須坂市ではイオン須坂店、ツルヤ須坂西店、マツヤ須坂西店、Aコープすこう店、デリシア須坂井上店、綿半須坂店、タカぎ須坂店・須坂インター店などで取り扱っている。
北沢さん夫妻は「巨峰が黒砂糖のような甘さだとしたら、この白ぶどうは白砂糖のようなさわやかな甘さ。チューハイにその味わいが生かされていて、心を込めて作ってきた甲斐があった。昨年秋に亡くなった父にもいい報告ができた。ぜひ、大勢の皆さんに飲んでいただき、信州須坂で育てたフルーティーな味わいを堪能してください」と話している。
2012-03-03 09:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント
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