振り込め詐欺撲滅ソングを制作〜県警本部の丸山栄三さん

2011-12-17 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 「年の暮れみんなでつくろう安心の街」をスローガンに大みそかまで実施中の年末特別警戒、活動の重点として振り込め詐欺被害の防止が掲げられているが、その推進に一役買っているのが振り込め詐欺撲滅ソング「だまされないぞ」。作詞・作曲したのは須坂市光ケ丘ニュータウン在住、県警察本部広報課勤務の丸山栄三さんで、県警の広報を束ねる一方、自らの曲で犯罪抑止の広報役を果たしている。
 丸山さんは長野市出身。約40年の警察官生活は本部勤務が30年以上になるが、須坂署小布施交番にも昭和47年3月から4年間赴任した。妻ひろ子さんが須坂市新町出身という縁で、光ケ丘ニュータウンに新居を求め、平成8年から住んでいる。
 中学生からトランペットを始めたという丸山さんは、県警音楽隊楽長(指揮者)を平成4年から現在まで20年間務めるなど音楽と深い関わりがあり、この曲は昨年9月に県庁で開かれた振り込め詐欺撲滅イベントに合わせて作った。わかりやすい歌詞を心掛け、曲は「通勤途中の1日2日でさらっと頭の中に浮かんできた」という。
 編曲には時間を要したが、同イベントでカラーガード隊の歌により初演、その後、CDが県内の警察署や関係施設に配布され、全県的に活用されている。
 ポップス調のこの曲は「詞にもメロディーにもリズム感があり、覚えやすく、歌いやすい」と評判。大勢の人が集まる駅や狙われやすい老人が多くいる福祉施設をはじめ、バスツアーの中でも流されているとのことで、丸山さんは「振り込め詐欺は悪質で許せない。この曲を多くの場面で活用してほしい。最近須坂駅で流れているのを聴き、作った甲斐があったなと、うれしさがこみ上げてきた」と話す。
 12月上旬には茅野市のシンガーソングライター美咲さんの歌によるCD第2弾が完成、県内各所に配られ、新たな活用が始まった。
 県内の振り込め詐欺は11月末日現在で85件発生、前年同日に比べて25件(41.7%)も増加しており、丸山さんは「この曲は楽器なしでも老若男女が歌えるので、多くの人に知ってもらい、少しでも被害防止に役立てて」と呼び掛けている。
 なお、県警音楽隊の定期演奏会は来年1月29日午後1時半からホクト文化ホール(県民文化会館)で開催、創設60周年記念として群馬・山梨の両県警音楽隊を招くという。

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