日本笑顔プロジェクト〜長野でできる被災者支援を

2011-11-20 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 日本笑顔プロジェクト(林映寿代表)は東北や栄村で被災者支援活動を行っているが、11月27日午前10時〜午後2時、メンバーの経営する「まごころ食堂やまちゃん」(長野市青木島町綱島640-8、☎026-214-7756)で「女川物産市」を開く。宮城県女川町の「マリンパル女川(女川物産センターおさかな市場)」から直送するサンマを姿焼きにして先着100人に振る舞う計画だ。
 同プロジェクトは3月の震災後、身近な家族に笑顔で接し、社会を明るくしようと活動を始め、笑顔パネルを栄村の小学校卒業生に贈った。
 事務局長の鷲森秀樹さん(神仏の鷲森営業部長、飯山市)は、4月に宮城県石巻市へ義援物資を届け、がれき撤去のボランティアに参加した。帰って現地の様子を伝え、その後は5月、6月、7月、9月、11月と炊き出しや義援物資提供などで女川町の避難所を訪ねている。また、現地のサンマを使ってくれる飲食店を探すなど県内でも活動している。
 事務局の池田英平(ようへい)さん(相崎電機製作所社長、須坂市境沢町)は、震災直後の3月に会社独自で義援物資を東北へ送った。その後、東北から仕事が回ってきた。「売り上げは東北に返すべき」との従業員の声を受けて池田さんは「売り上げの1%」を同プロジェクトに寄付している。
 池田さんは「企業理念を、みんなを喜ばせように定め、働く仲間のことから考えるようにした。地域社会への貢献は難しいが、従業員の肩に付くごみを取ってあげることはできる」と話す。
 鷲森さん、池田さんら被災者支援の輪が小布施町、須坂市、長野市、中野市、飯山市などに広がっている。炊き出し用のガスを提供する人や冷蔵庫を寄付する人、足湯の桶や飲み物提供など異業種コラボで活動する。
 二人は「現地で年配の人に一声かけると笑顔を返してくれるが、慣れない生活を続ける子供たちにはぜひ笑顔を取り戻してほしい」と願う。
 物産市はサンマの提供・販売、女川カレーの試食・販売、高政かまぼこやイカなど海産物販売、ハピハピクレープ販売、木製キーホルダー「オナガワフィッシュ」の販売など。
 鷲森さんは「海産物は現地出荷基準より高い安全な品。試食が多め」。池田さんは「長野でできる支援として食べて」と話す。

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