須坂を空撮「空からタイムスリップ」〜20年の変貌を冊子に

2011-10-30 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 写真撮影を中心に印刷関連の事業も手掛ける「いわもとぷろ」代表の岩本憲治さん(須坂市坂田町)はこのほど、1973(昭和48)年から1993(平成5)年までの20年間に撮影した須坂の空中写真をA4判、32ページの冊子にまとめた「空からタイムスリップ須坂」を発刊、昭和から平成へと歩みを進めた郷土の発展が天空からのファインダーで鮮やかに写し出されている。

 岩本さんは30年以上に及ぶ仕事の中でヘリコプターや小型機に搭乗する機会が数多くあり、空から見た須坂の姿を撮り貯めてきた。撮影の大半は35mmネガフィルムで行ったが、その整理をする過程であまりにもフィルムの劣化が進んでいることに危惧を覚え、「郷土の空からの写真は貴重な歴史資料になると思った。何とか形に残し、さまざまに活用してもらい、後世に伝えていければ」と発刊を思い立った。
 冊子には、73年撮影の須坂市街地から93年撮影の須坂長野東インター完成まで計67点をピックアップして年代順に掲載。目印となる建物や施設名を示し、その時々の出来事も紹介するなど、見る人に分かりやすく、丁寧に作られている。
 岩本さんは前書きで「時が過ぎてフィルムが変質するように、須坂の様子も少しずつ変わってきています。そのままでは画像が消滅してしまうフィルムのキズやゴミを取り除いて、できる範囲で色調を補正しました。皆様には懐かしい須坂を、また初めての須坂をご覧いただきたいと思います」と綴り、「須坂で生まれ育った私から見て、須坂はそんなに変わっていないように思っていたが、冊子を作ってみて、実際は大きく変貌していることにびっくりした。冊子が思い出の一つとなり、須坂を知り、将来を考えるきっかけになれば幸い」と話している。
 600部を印刷。80部を市や教育委員会に寄贈、同委員会を通じて小中学校などにも配布される。売価は税込み700円だが、11月15日までは500円に割り引いて販売中。いわもとぷろのほか、須坂駅前通りのカメラショップイワイや須坂新聞社でも取り扱っている。問い合わせはいわもとぷろ☎026-245-6394まで。

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