そば栽培にコンバイン導入〜須坂市が中山間地対策で

2011-10-22 07:00 am by 須坂新聞

農業 icon 須坂市は高齢化が進む中山間地域で新たにそば栽培に取り組み、耕作放棄地の解消や地域振興を図るため、県の地域発元気づくり支援金320万円余の助成を受けて「そば栽培で輝きを増す地域づくり事業」を進める。その主力となるそば専用の収穫用コンバイン1台を購入した。業者から引き渡しを受けて17日、貸し出し先の「その里活性化事業団」(吉田金七会長、会員10人)が初仕事で秋そばを刈り取った。
 収穫機は約580万円。県助成を除く260万円は市費。小麦や大麦、大豆などにも仕える汎用(はんよう)型だが、アレルギーなどの心配からそばに限定使用する。小型特殊免許で運転できる。満杯で950リットルほど。製粉すると400kgほどになるという。
 同事業団は豊丘町、豊丘上町の60代〜70代の有志9人で今年結成した。豊丘地域の遊休・荒廃農地を復元し、立地・気象条件に適した農作物の栽培を目的に活動する。
 そばは会員所有地や農業委員会を通じて借りた約2㌶の畑に8月3日から11日までにまき、70日ほどで収穫となった信濃1号。
 吉田会長は「コンバインの導入が地域の活性化につながれば。そば作りが目的ではないが、豊丘そばでも活性化になれば。荒廃農地解消に役立つよう管理委員会をつくって管理したい」と話す。
 市は「そば栽培はいろんな対策の一つだが、耕作放棄地の解消や市全体の活性化を期待したい」とする。

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