須坂市議会9月定例会一般質問答弁②

2011-09-17 07:00 am by 須坂新聞

政治・経済 icon■臭気対策について
 また、臭気対策について2人がただした。
 高甫地区で操業する汚泥などの堆肥化工場(平成元年に産業廃棄物処分業と収集運搬業の県許可)に起因する臭気対策で市は7月、許可権者の県に対して①県権限で適正処理を指導②関連法令(「廃棄物の処理および清掃に関する法律」と「県公害防止条例」など)に基づく指導・勧告③臭気解消の技術指導④悪臭防止法に基づく規制地域の追加指定(県指定)と規制基準変更(工場境界での特定悪臭物質の濃度許容限度から臭気指数許容限度へ)に対する指導、国など関係機関に対する調整―などを要望した。
 今後は担当者レベルで具体策を検討する。
 解決策について、市は①公害防止協定の順守(地元区と事業者で昭和63年締結、平成18年再締結)を地元区と共に継続して要望する②県の指導監督をさらに進めてもらう③規制地域の追加指定や規制基準の変更を進める―と答弁した。
 工場所在地は現在、悪臭防止法に基づく規制地域ではないが、追加指定は市が原案を市環境審議会に諮問し、答申を得て市の意見を県に具申。県が国などと協議して公示する。
 また、悪臭の規制基準を、工場所在地を含む周辺地域に限って現在の物質濃度から臭気指数へ変更する。
 市は本年度中の公示を目指す。発効後は市の改善勧告や改善命令ができるが、1年間は猶予期間とされる。
 市は取り組みで、毎年地元区と生活環境課で工場に立ち入らせてもらい、悪臭の状況を伝え、改善を要望している。市と県長野地方事務所環境課が連携して立ち入り調査や改善指導をしてきた。
 オゾン脱臭装置の設置や木酢液の散布、破損個所の修繕など悪臭防止対策を講じてきているが、依然解消されないため、7月には副市長が地元区長と県に要望。8月には地元区役員と事業者、市と県の担当者が意見交換会を開いたと説明した。
 地元議員は「高甫地区は20年以上悩まされていて我慢の限界」と現状を訴えた。三木市長は「臭気問題は経過からもすぐに解決は難しいが、地元区や関係区、県などと連携して早期解決に努めたい」と述べた。

2011-09-17 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント



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