須坂市議会9月定例会一般質問答弁①

2011-09-17 07:00 am by 須坂新聞

政治・経済 icon■湯っ蔵んど次期指定管理で3人がただす
 市議会9月定例会は7日から12日まで18人が市政をただした。市ふれあい健康センター(湯っ蔵んど)の来年4月から5年間の指定管理者を現在の「蔵のさと温泉共同企業体」に指定する事件決議案に関しては3人が質問した。
 施設の維持について市は「湯っ蔵んどに限ったことではないが、市が所有する施設は、市の責任で維持することが基本。これまでは施設整備基金を財源として修繕などを行ってきたが、市にも市民にも重要かつ必要な財産であることから、これからも基金の有無は別としても、必要な修繕などは市が責任を持って対応していく。これは他市の施設と同様の考え」と答弁した。
 これに対して中島義浩議員は「昨年3月議会の私の一般質問で市は、指定管理期間(3年間)の終了時点で、支出が湯っ蔵んどの施設整備基金積立額を超え、市の一般財源の負担を要する場合は閉鎖の選択肢も含めて、以後の経営を検討するとした『湯っ蔵んどあり方研究会報告書』(平成20年10月)を引用して答弁しているので、その辺はぶれてはいけない」
 「私は施設の存続には反対しないが、その都度の市の対応では困る。議員も施設が5年間でどうなっていくのか検討しなければならない。この3年間の営業努力は多くの市民が評価していると聞くが、いかに市民の健康と福祉に寄与している施設かが大事で、市民益にかなった議論をして市は市民に説明し、市としてしっかり検証して選定すべきだった」と指摘した。
 三木市長は「(中島議員への)前回(平成22年3月)と今回の答弁に食い違いがあるのは確かだが、基金は枯渇していく。今の指定管理者がいい経営をしている、評判が良くなっているので私とすれば基金の有無にかかわらずの考えだが、さらにきちっと詰めていく必要がある。しっかり受け止めて5年後さらにどうするかを検討していきたい」とした。
 また、石合敬議員が「次期指定管理者契約が切れる5年後は湯っ蔵んど建設から約20年になり、老朽化が必ず問題になる」として五つの選択肢(①5億から10億かけてもリニューアル②施設売却・無償譲渡③クローズ・解体④①〜③すべて⑤その他)を示した。
 三木市長は「施設は市が所有し、今後も市として必要な施設と考えているのでリニューアルを含め、妥当性があり、必要とされるものは市が責任をもって行う。議員提示の選択肢は今後さまざまなケースを検討していきたい」と述べた。
 一方、指定管理者の公募については、ふれあい健康センター条例12条で、指定管理者の指定は公募によるとするが、特別の事情があると認める場合はこの限りでないとのただし書きにあたるとし、市は公募によらずに指名により選定した。
 その理由(田中章司議員らの質問)について、市は「①現在の実績などを評価して引き続き指定管理者として指定することが合理的②積極的な営業展開と営業上の設備リニューアルなどを行っていて、施設のイメージ向上に寄与している③スタッフのホスピタリティー(歓待姿勢)も高く、クレームなどは少なく利用者にも高評価を得ている―などの点を特別な事情と判断した」とした。

2011-09-17 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント



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