夢工房福祉会〜ワークス未来工房を移転

2011-09-03 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 社会福祉法人夢工房福祉会(須坂市上町、松本善雄理事長)は1日、多機能型事業所「ワークス未来工房」を本上町から改修した旧村山ピオレ(高梨町)に移し、事業を始めた。建物は今春取得した。鉄骨造り陸屋根4階建て、延べ床面積約4,000㎡。1階約400㎡(事務室含む)を使って就労継続支援A型(雇用型)と就労移行支援(2年間)の事業所を運営する。23日、関係者を招いて落成式・祝賀会を計画する。
 就労継続支援A型(雇用型、☎026-247-0870)は、パート雇用契約により、1日4時間以上、時給693円(最低賃金)を保障し、雇用保険に加入する。平成18年11月開所。定員15人で現在13人が須高地域や長野市、東御市、山梨県、愛知県の企業の食品加工を受注し、袋詰めや箱入れなどの作業を行っている。給与は55,000円〜75,000円という。
 また、ワークスペース夢工房やみすみ草、ひだまり作業所など須高と長野市の15通所作業施設に下請け作業を依頼し、検品など最終責任を負う。
 加工賃収入は約4,200万円(うち下請け2,000万円。22年度実績)。
 一方、2年以内に一般就労に結びつける就労移行支援(☎026-217-4710)は平成20年4月開所。知的・精神・身体の3障害を対象に現在14人が施設内作業(一般食品、土産品、ブライダル商品などのパッケージ加工)や出向作業(特別養護老人ホーム須坂荘など)、企業内実習などで就労の経験や能力向上を図っている。1日5時間労働で月平均給与3万〜5万円。須高や長野市、中野市の企業へ就職している。
 1階は男女トイレ、ロッカー室など約260㎡を活用し、残り約340㎡は現在地域の企業と活用策を検討中。また、1階駐車場約1,000㎡は地元企業と倉庫業務を検討中。「どちらも見通しはつきつつある。2階約2,800㎡の活用は福祉関連事業を検討し、来年度具体化の方針」(理事長)。
 同未来工房は戸谷達雄事業部長のほか職員6人。本年度は5,000万円の加工賃収入を目指す。
 松本理事長は「移転前(本上町)の3倍の広さに。須高や長野市在住の障害者が賃金や工賃を得て生き生きと働くことを目指し、福祉施設にいるというよりも働いている実感がある。仕事をする満足感があり、収入を得て意識も変わり、生きがいが高まる。就労移行支援の定員は25人に増やしたい」と話す。
 改修工事の施工は北條組。落成式・祝賀会は23日午前10時〜11時の見学会に続いて11時から予定する。

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