須坂市〜橋の長寿命化修繕計画策定

2011-08-06 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂市は先ごろ、市道に架かる橋の今後の維持管理方針などを定める「橋梁(きょうりょう)長寿命化修繕計画」を策定した。市が管理する道路橋は現在187橋。このうち橋梁形式(橋長2m以上の永久橋)で千曲川堤外地を除く100橋が計画対象。22年度に大規模修繕を実施した2橋と本年度実施中を除く97橋のうち、修繕を要するのは83橋、要しないのは14橋。24年度以降15橋で大規模修繕を実施していく計画だ。
 永久橋の耐用年数がおおむね50年といわれることから、対象97橋のうち、7%に当たる7橋が建設後50年を経過する。20年後には50%の48橋となり、高齢化が急速に進む。
 市は国が予防的対応への移行を打ち出したことから、従来の事後的対応から計画的で予防的対応へ転換した。対策の実施で社会資産としての橋の長寿命化を図り、修繕や架け替えに伴う費用の縮減を図りたい考え。また、計画的管理により、予算配分や架け替えピークの平準化を図る。
 基本方針では、橋梁メンテナンス技術研究会の「橋梁簡易点検マニュアル」に準じて5年ごと(28年度ごろ)に見直しを図るほか、日常点検(道路パトロール)で異常の発見に努め、定期的な清掃により劣化防止を図る。
 修繕順位は、重要度(市防災計画で定めた緊急輸送路等)、損傷度、改良計画、緊急度により見直す。
 大規模修繕を除く68橋は順次小規模修繕を実施する。なお、計画では、木橋やコンクリートボックス形式の橋などを除外した。
 現在修繕工事を実施中の須坂駅跨線橋(こせんきょう、陸橋の歩道橋)は、昭和54年設置で32年が経過する。11月末まで終日全面通行止め。工事区間は約100m、幅員2m。高欄の高さは18m。予算額は現在約1億2,000万円。施工は長野電鉄。
 道路河川課は「騒音や通行できない不便をおかけしているが、ご理解を」と話す。
 表の完成年度と供用年数は推定を含む。対策の内容中、支承とは橋台と主桁の間で支える鋼製の部分。

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