最終処分場建設反対の会へ市が回答

2011-08-06 07:00 am by 須坂新聞

政治・経済 icon 須坂市仁礼町区民でつくる「最終処分場建設反対の会(鮎川水系を考える)」が先月19日付で須坂市に提出した一般廃棄物最終処分場建設計画の反対署名(2,663人分)と、候補地撤回の嘆願書について、市は先月27日付で回答した。
 署名簿について、市は29日の取材に「人数が多く、真摯(しんし)に受け止めるが、市の説明が足りていないので今後より丁寧にお答えしたい」と答えた。
 また、嘆願書について「(協議中の)仁礼町区に投げかけている段階なのでお答えできない」とした。さらに「今は正式に受け入れてほしいと区に判断を求めていない段階。今後、ご理解が得られれば地質・測量調査と生活環境影響調査をさせていただき、最終的な判断の材料にしていただく」とした。
 反対署名は仁礼町区や亀倉町区、上八町区、下八町区、その他市民の2,663人分。
 市は、署名簿の文面の趣旨に書かれている建設計画反対の理由が3種類あり、嘆願書に書かれている候補地撤回の理由との間に相違があるとして、分けて回答した。
 署名簿の写しに対しては「一般廃棄物最終処分場に対する不安や候補地が仁礼町にあることへの戸惑いを、何種類かの署名簿の写しから知ることができた。処分場そのものに対する不安には各種説明会や調査報告会、エコパークニュース、市報などでお答えしてきたが、引き続き丁寧にお答えしたい」
 「今後も先進地視察を実施する。専門家による説明会も計画するので不安や疑問は直接ご確認いただきたい」とした。
 嘆願書に対しては「撤回の理由の1〜4は説明会やエコパークニュースでお答えしてきた。周辺の生活環境や、地下水への影響を心配されるが、運搬車両の台数は10トン車で1日平均5〜6台(想定)で、通学時間帯などにも配慮する。運搬車両や埋め立て地からは、埋め立て物が飛散しないように十分な対策を講じる。地下水や河川水が決して汚染されることが無いように埋め立て物の溶融処理や二重の遮水シート、処理水の下水道放流などで幾重にも安全対策を講じる」
 「まだ、候補地に関する科学的・客観的なデータが十分ではないので、今後詳細な生活環境影響調査と地質・測量調査をさせていただき、想定される具体的影響を明らかにしたい。集めたデータを区民に示し、最終的な判断の材料にしていただく。今は最終的判断ができる段階ではないので、撤回の請求にお応えできない」とした。

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